アイランドキッチンのリノベで気をつけたい4つの注意点と取り入れたい工夫3選|費用相場も解説
アイランドキッチンは開放感がありスタイリッシュなことから、リノベーションでも人気です。一方で、開放的であるがゆえに特有の注意点も存在します。
この記事では、アイランドキッチンで気をつけるべき4つの注意点や、使い勝手を良くするために取り入れたいリノベの工夫3選を紹介。アイランドキッチンにリノベする場合の気になる費用相場も解説します。
アイランドキッチンにリノベする3つのメリット
リノベでも人気のアイランドキッチンは、取り入れることで次に挙げる3つのメリットが期待できます。
(1)開放感のあるおしゃれな空間を演出できる
アイランドキッチンの大きなメリットといえば、開放感を演出できることです。リビングダイニングとの間の壁がなくなり、LDK全体が一体的な空間になります。奥のほうに配置されて暗くなりがちなキッチンも明るくなり、おしゃれな住まいを演出できるでしょう。視界を遮るものがないので、リビングで過ごす家族やゲストの様子を確認しやすいのもポイントです。
また、各メーカーから販売されているアイランドキッチンは比較的グレードが高く、デザイン性が優れた商品も多くなっています。デザインにこだわったリノベにもアイランドキッチンは適しているでしょう。
(2)家事しながらでもコミュニケーションが取りやすい
開放的で家族の様子がよく見えるため、家事をしながらでもコミュニケーションが取りやすいというのも、アイランドキッチンが好まれる大きな理由です。リビングダイニングで過ごす家族とも不自由なく会話できるほか、ダイニングテーブルやリビングに設けたスタディコーナーで宿題をする子どもの面倒を見ながらでも、家事をこなすことができます。
加えて、両側から入れるアイランドキッチンは、夫婦2人や子どもと一緒など複数人で作業するのにも向いています。一緒に料理をしながら夫婦や親子の絆を深められるのも、アイランドキッチンの魅力です。
(3)回遊動線で使いやすい間取りになる
上述のように、アイランドキッチンは左右どちらからでも入ることができます。買取再販になっているので、食事の配膳や食器の片付けがしやすいのもメリットです。
水まわりをキッチン周辺にまとめて配置したり、パントリーを設けたりするなど、間取りの工夫によって、回遊動線を生かした効率的な動線も実現が可能。料理をしながら子どもをお風呂に入れる、皿洗いと洗濯を同時並行でやりながらリビングで遊ぶ子どもの様子を見るといった具合に、家事を効率良く行えるのでストレスが軽減されます。
アイランドキッチンへのリノベで気をつけるべき4つの注意点
おしゃれで使いやすいアイランドキッチンですが、開放感があるために気をつけなければならないポイントもあります。ここでは、アイランドキッチンへのリノベで意識したい4つの注意点を見ていきましょう。
(1)キッチンに大きなスペースが必要となる
アイランドキッチンで最も気をつけなければならないのが、スペースの問題です。アイランドキッチンは両側に通路を設けなければならず、他タイプのキッチンに比べて、より大きなスペースを必要とします。
使いやすいキッチンをつくる場合、他タイプのキッチンであれば約4.5畳の広さが必要とされます。一方、アイランドキッチンは約6畳必要といわれており、スペースが限られる住宅では導入が難しいかもしれません。
限られたスペースで無理にアイランドキッチンを設けようとすると、かえって使い勝手が悪くなるおそれがあります。キッチンに充てられる面積を確認し、アイランドキッチンが設置できるかどうか十分検討しましょう。
(2)匂いや油はね・水はねが部屋に広がりやすい
開放的なアイランドキッチンは、調理中の匂いがリビングダイニングや他の部屋に広がりやすい点も注意が必要です。匂いが広がりにくくするには、高性能な換気扇を設置するのが効果的です。しかし、リビングダイニングとひと続きになっているので、運転音が気になるかもしれません。
また、調理中の油はね、お皿や食材を洗うときの水はねがダイニングに飛びやすい点もネックです。油はねに関しては、IHクッキングヒーターを採用することで、ある程度抑えられるでしょう。コンロやシンクの前にガラスパネルを設置するのも有効です。
(3)こまめな片付けが必要になる
アイランドキッチンは、家事をしているときでも室内の様子を見渡せるのがメリットと紹介しました。しかし、裏を返せば、リビングダイニングからキッチンの中身が丸見えであるともいえます。お皿が片付いていなかったり、調味料が出しっぱなしになっていたり、油汚れが目立ったりすると、おしゃれな空間が台無しになりかねません。
特に、家へゲストを招く機会が多い方は要注意。リビングで過ごすゲストから汚いキッチンを見られないよう、こまめに片付けや掃除をしておかなければなりません。
キッチンの整理整頓や掃除が苦手という方は、アイランドキッチン以外のタイプを検討するのがおすすめです。
(4)マンションリノベでの設置には制約がある
戸建てのリノベでは比較的自由にアイランドキッチンを設置できますが、マンションリノベは制約が多いため注意しましょう。
マンションの場合、各住戸の排水管が、パイプスペース内を通る縦の排水管につながっているケースが多くなっています。排水管は勾配によって流れる仕組みなので、水まわりからパイプスペースに向けて、一定の下り勾配をつけなければなりません。
排水管の立ち上がり位置を変更すると勾配が変化するため、位置変更が難しいことも多いでしょう。現在のキッチンから場所を移動して設置できたとしても、床を上げなければならないことも考えられます。
マンションリノベでアイランドキッチンを希望する場合、そもそも設置できるのか、排水管の勾配や経路に問題はないか、あらかじめプロのリフォーム会社に確認してもらいましょう。
アイランドキッチンにリノベする場合の費用相場
アイランドキッチンへのリノベをするにあたり、気になるのが「どれくらいの費用がかかるのか」ということです。
まず、アイランドキッチン本体を設置するのにかかる費用は100〜150万円程度。キッチンはグレードによって大きく費用が異なるため、グレードの高いモデルを選んだ場合には150〜200万円程度かかるケースもあります。
アイランドキッチンの設置にともなって、空間の作り替えをすると次のような費用もかかります。
フローリングの変更 | 1畳ごとに3〜5万円程度 |
壁クロスの貼り替え | 1m2ごとに1,200〜2,000円程度 |
間仕切りの撤去 | 10〜25万円程度 |
繰り返しになりますが、アイランドキッチンのリノベ費用はキッチンのグレードによって大きく変わります。予算とグレード、機能性のバランスを考慮して、適切なモデルを選ぶようにしましょう。
アイランドキッチンの使い勝手を良くするリノベの工夫3選
最後に、使い勝手の良いアイランドキッチンを実現するため、ぜひ取り入れたいリノベの工夫を3つ紹介します。
(1)十分な収納スペースを確保する
アイランドキッチンは開放感を出すため、上部の吊り戸棚を設置しないことがほとんどです。それだけに収納スペースをいかに確保するかが重要になります。
キッチン背面に大きめの壁面収納を設けたり、カウンター下を収納にしたりといった工夫が求められるでしょう。キッチンに隣接してパントリーを設けておくと、使用頻度の低い食器や調理家電、食材ストックなどをしまっておくことができて便利です。
(2)ワークトライアングルを意識して配置を決める
シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ三角形の動線を「ワークトライアングル」といいます。ワークトライアングルが正三角形に近く、3辺を合わせた長さが3.6〜6mの範囲に収まるような配置にすると、家事がしやすくなるとされています。
アイランドキッチンにおいても、シンクとコンロが一直線に並んでいるなら背面に冷蔵庫を設置するなど、ワークトライアングルを意識した間取りにするよう心がけましょう。
(3)ベビーガードやペットガードを設置できるようにする
開放的なアイランドキッチンは、小さな子どもやペットも自由に出入りできてしまいます。キッチンは、調理中のやけどや食器によるケガなど、子どもやペットにとって危険が多い場所です。ベビーガードやペットガードを設置して、簡単に出入りできないよう対策を取ることが求められます。
アイランドキッチンの場合、両側の通路に市販のベビーガードやペットガードが設置できるよう、通路幅を設計することが大切です。
開放的でおしゃれなアイランドキッチンへのリノベは大和ハウスウッドリフォームにお任せを!
開放感があっておしゃれなアイランドキッチン。リノベでも人気の設備ですが、大きなスペースが必要になるほか、匂い・油はねの問題など特有の注意点もあります。これらの問題を解決して、使い勝手の良いアイランドキッチンをかなえるには、専門的なノウハウが求められるでしょう。
大和ハウスウッドリフォームは、これまでに数多くの戸建てやマンションのリノベを手がけてきました。アイランドキッチンについても豊富な知識や経験をもとに、お客様のライフスタイルや住まいの状況に応じて、適したものをご提案できます。
アイランドキッチンを取り入れたリノベを検討している方は、ぜひ大和ハウスウッドリフォームまでお気軽にご相談ください。まずは資料請求をお待ちしています。
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