収納方法には大きく分けて「見せる収納」と「隠す収納」があります。今回のテーマは見せる収納。見せる収納は使いやすさやディスプレイ効果などが魅力です。

収納の仕方によっては散らかっているように見えてしまうこともあるため、お洒落に見せるためのポイントを押さえておく必要があります。こちらの記事では、見せる収納をお洒落にするコツや、実際の事例をご紹介します。

見せる収納とは

収納するものが見えた状態にして、インテリアの一部として飾りながら収納するスタイルです。壁面収納やオープンラック、フック、ボックスなどを利用して収納します。お気に入りの雑貨や小物類を見せたいときや、書籍やキッチン小物といった頻繁に使うものを収納する際などにも活用できます。

見せる収納は視認性が高く、どこに何があるのかが一目で分かりやすいのが特徴です。出し入れしやすいのも魅力で、たとえばキッチンで調理器具やキッチン小物を吊るしておけば、調理中に使いたいものをさっと取り出しやすく、元に戻しやすいでしょう。ディスプレイ効果もあるので、好みのテイストを演出しやすく、オリジナリティのある空間にできます。

ただし、収納の仕方によっては部屋が雑然とした印象になってしまうことがあります。収納したものにホコリが付きやすく、掃除に手間がかかると感じることもあるでしょう。細かなアイテムは透明ケースを利用するなど、ホコリ対策をしておくのもおすすめです。


見せる収納をお洒落にするコツ6選

見せる収納をお洒落な印象にするために、押さえておきたいコツがあります。

1.統一感を持たせる

収納物のサイズや素材、色、形を統一させることで、見た目が美しくなります。たとえばカラフルなパッケージを避けて色味やトーンを揃えると、整然とした印象になるでしょう。洋服であれば、ハンガーの種類を揃えるだけでも見た目がすっきりします。

魅力的なものやお気に入りのものをただ並べるだけでは、雑多な印象を与えかねません。ものを購入する際に統一感を意識するか、統一感のないものは隠す収納にするなどして工夫しましょう。

2.ものの定位置を決めておく

収納するものの定位置をあらかじめ決めておくと、見せる収納をきれいなままキープしやすくなります。位置を決める際は、まず使用頻度の高いものを手が届きやすい位置にして、使用頻度の低いものは足元や上部などにすると良いでしょう。出し入れするたびに収納場所が変わることのないように、使いやすい場所を定位置にすることがポイントです。

3.余白をつくる

収納するもの同士の間に適度な余白をつくり、抜け感を演出することで洗練された印象を与えられます。まだ並べられるからといって詰め込むのは我慢して、あえて余白を残しましょう。余白があると、ものを出し入れするときもスムーズになります。

ものが多いと、余白をつくりにくくなります。スペースには限りがあるため、不要なものがないか定期的にチェックするのもおすすめです。ルールを決めて処分する習慣をつけるなどして、無駄なものが増えていくのを防ぎましょう。

4.見せる収納と隠す収納をバランスよく組み合わせる

たとえば壁面すべてを見せる収納にすると、雑然とした印象を与えやすくなります。隠す収納と上手に組み合わせることで、見せる収納がアクセントになり、見せたいものが一層引き立ちます。

統一感のあるものや見せたいアイテムは見せる収納として並べ、細々としたものや生活感が出るアイテム、見せたくないものはお洒落なカゴやボックス、バスケットを活用するなどして使い分けると良いでしょう。お洒落なカゴであれば素敵なインテリアとしても活躍します。

5.インテリア小物を取り入れる

収納物と並べてインテリア小物を飾ると、お洒落な印象になります。お気に入りの雑貨や小さめのオブジェ、観葉植物を取り入れるのもおすすめです。生活感を適度になくすことができ、ディスプレイ効果がより高まるでしょう。インテリア小物の色や素材を、他の収納物のテイストと統一させるのがポイントです。

6.小さいものは上、大きいものは下へ

壁一面の壁面収納や高さのあるオープンラックを使う場合は、アイテムのサイズを考えて配置します。小さなアイテムは上に、大きなアイテムは下に配置してものの大きさに変化をつけることで、安定感が生まれます。

種類の違うアイテムが混ざっていたとしても、全体的に安定感が生まれてバランス良く見えるでしょう。安全性の観点からも、大きくて重量のあるものは下にあることが望ましいといえます。

まとめ

見せる収納は視認性が高く、ものを出し入れしやすいのが魅力です。ディスプレイ効果も期待できるため、オリジナリティのある空間をつくりたい場合にもおすすめです。

ただ並べるだけでは雑然とした印象になりかねないため、ものの大きさや素材を揃えたり、余白をつくったりと工夫しましょう。今回ご紹介したコツや事例をヒントに、お洒落な見せる収納を取り入れてみてはいかがでしょうか。