和モダンなリノベーション事例まとめました
日本の昔ながらのスタイルである和と、現代的なデザインを融合させた和モダンは、老若男女問わず楽しめるインテリアテイストのひとつです。木材や珪藻土などの天然素材を取り入れることも多く、経年変化を楽しみながら長く愛着を持つこともできます。今回は、和モダンなリノベーション事例を場所ごとに分けてご紹介します。
玄関
家の顔ともいえる玄関は、家の第一印象を左右する場所のひとつです。和モダンで趣のある装いに生まれ変わった、おしゃれな玄関の事例を2つご紹介します。
格子や木材などの和の要素もありながら、スタイリッシュさやモダンな雰囲気も兼ね備えた玄関の事例です。表情豊かな壁面の仕上げが空間のアクセントに。ダイナミックな吹き抜けによって、開放感のある仕上がりです。ホワイトやブラウンをベースとしたシンプルな色合いの中に、木目やタイルの素材感が際立ちます。
こちらは築34年の中古戸建てをリノベーションした事例です。既存の日本庭園を活かしつつ、憧れのオーシャンリゾートのコラボレーションを楽しめるインテリアとなっています。
事例2|既存のものを活かして和モダンなスタイルへ
築59年の戸建て住宅を全面的にリノベーションした事例をご紹介します。既存の天井や竹の意匠を残し、和モダンでおしゃれな玄関に生まれ変わりました。もともとあるものを上手に活かしながら新しい要素を加えられるのが、リノベーションの醍醐味のひとつです。
玄関横にあったトイレを解体して、玄関スペースを広げています。靴や傘など収納したいものが多くなりがちな玄関も、適切な大きさの収納スペースを確保することですっきりと片付けられます。画像では分かりませんが、玄関からは見えない位置に、壁の裏を利用したスリッパ収納を造作しています。
リビング
家族が集まって過ごしたり、来客をもてなしたりと、リビングはさまざまな使い方をすることも多いでしょう。そんなリビングを和モダンでおしゃれな装いにした事例を6つご紹介します。
事例3|やわらかな光が届く、木の温もりを感じる空間
築45年の戸建て住宅をリノベーションした事例です。和室を解体して広々としたリビングダイニングを実現し、リビングの一角には土間スペースを設置しています。グリーンとホワイトの配色がおしゃれなプリーツスクリーンから、やわらかな光が届きます。
キッチンとの境にある格子や板張り天井、壁面のパネル、深みのある色使いのニッチ収納、掘りごたつなど、和を感じさせる要素がふんだんに盛り込まれているのが特徴です。いたるところで木の温もりを感じられる、落ち着ける空間に仕上がりました。
事例4|心地良い空間でくつろぎのひとときを
ご夫婦で暮らす築28年のマンションをリノベーションした事例です。障子を通したやわらかな光が降り注ぐ、広々として明るいリビングが完成しました。テラスに面した窓には雪見障子を取り入れており、座ったときの高さからテラスの緑や外の様子を眺められます。
お部屋のいたるところに木の温もりや緑を感じられる、和モダンなインテリアに仕上がっています。リビングの一角には畳コーナーを設けており、そのまま和室へとつながる仕様です。ソファや椅子、畳などくつろげる場所がつくられており、リビングでゆったりとした時間を過ごせそうですね。
事例5|天井の梁が存在感を放つリビング
築50年の中古戸建てを購入し、ファミリー向けの賃貸住宅として活用するためにリノベーションした事例です。日が入りにくい1階にあったLDKを2階に移動させ、さらに2階の天井を撤去して小屋裏までつなげたことで、光が差し込む開放感のある空間になりました。
天井を見上げると、木の天井や存在感を放つ既存の梁があり、和のアクセントに。間接照明が梁をやわらかく照らしていて、くつろぎの空間をつくり出しています。グレーをベースとしたモダンな家具も取り入れ、スタイリッシュな雰囲気と融合させています。
事例6|既存のものを活かしてつくる、新しい住まい
実家である築45年の戸建てを引き継ぎ、安心して過ごせる住まいにリノベーションした事例です。既存の柱や建具、欄間、天井などをできる限り活かしており、もともとの家の面影を感じられる、暮らしやすい住まいへと変えています。新旧の建材がなじむように配慮されている点もポイントです。
和室中心で細かく仕切られていた間取りでしたが、間仕切りをなくし、日の光が差し込む明るく開放的なLDKへと生まれ変わりました。壁付けだったキッチンは対面式のシステムキッチンに変更し、リビングで過ごす家族とコミュニケーションをとりやすい設計にしています。
事例7|旅館のように落ち着ける空間を実現
築42年のマンションをリノベーションした事例をご紹介します。2DKの間取りを、開放的なワンルームへと変えています。
リビングの一角につくられた小上がりスペースは、寝室コーナーとして設けられたものです。スリット格子でゆるやかに空間を分けています。落ち着いた色味のアクセントクロスを取り入れ、旅館のような温かみのある和モダンスタイルが完成しました。小上がりの足元を照らすライン照明や、壁面をほんのりと照らす照明など、光の演出によって雰囲気のある空間をつくっています。
事例8|木質感のあるインテリアでくつろぎの空間に
築32年のマンションを全面的にリノベーションした事例です。ホワイトを基調とした空間に、木質感のある建具や家具を取り入れて、落ち着いたインテリアに仕上げています。
キッチンやダイニングの間仕切りを撤去して、開放的なLDKを実現しました。リビングの一角には畳コーナーが新設されており、少し寝転がりたいときなどにも便利に使えます。畳コーナーは下がり天井にして、木目調にしている点もポイントです。扉で区切らなくても、ゆるく空間を分けられています。
和室
日本人になじみのある和室は、そのまま床に寝転んだり、小さい子どもが遊ぶスペースにしたりできます。昔ながらの和室が住まいにしっくりこない場合は、モダンな要素を取り入れたおしゃれな和室をつくってみてはいかがでしょうか。和モダンな和室の事例を2つご紹介します。
事例9|やわらかな雰囲気ただようモダンな和室
築39年のマンションを、子育てしやすい住まいにリノベーションした事例です。もともと2つあった和室のうち、ひとつは解体してLDKを拡張し、もうひとつは和室として残しています。
残した和室には、モダンな畳やプリーツスクリーンなどを取り入れ、住まいになじむスタイルになりました。押し入れの横にはちょっとした収納棚も設けられており、すっきりと片付けられる工夫が施されています。
ホワイトをベースにベージュやライトブラウンを組み合わせ、ナチュラルでやさしい色合いに統一させています。プリーツスクリーンを通したやわらかな光がお部屋に降り注ぐ、明るい空間が完成しました。
事例10|ラグジュアリーなクロスでモダンな印象に
築60年の実家に住み替えるため、リノベーションした事例を最後にご紹介します。もともと6つの和室がある細分化された間取りでしたが、洋室への変更やLDKへの取り込みを行い、和室をひとつだけ残しています。
残した和室は、ゲストルームとしても使えるようにしています。ラグジュアリーな和モダンのクロスや、ダークカラーの天井によって高級感を演出。足元に設けられた窓や、日の光を通す障子によって、抜け感のある空間になっています。ゲストもゆったりとした時間を過ごせそうですね。
まとめ
和モダンでおしゃれなリノベーション事例をご紹介しました。家の中を落ち着ける空間にしたい場合にも、和モダンはおすすめのテイストであるといえます。
家全体を和モダンなインテリアにすると統一感を持たせられます。今回ご紹介した事例も参考に、住まいに和モダンなスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。