ペット愛好家の家づくりにはペットに対する配慮が不可欠です。仮に、ペットに対して無頓着であれば、ペットに不快な生活を強いることになるかも知れません。例えば、滑りやすい床材ばかりを使うならば、ペットの腰を痛めることにも繋がり得ます。

しかし、ペット愛好家は住宅のプロとは限りませんので、どのような家にしたら良いか、迷うことと思います。床の例であれば、どのような床材を選べば良いか悩むところでしょう。

そこで、ここではペットにも優しいリノベーションの事例を取り上げ、どのようなことをしておきたいかを解説します。

ペットのために床をリノベーションしている事例

施工事例1

まずは、ペットのために床をリノベーションしている例を挙げましょう。

写真の家の事例では、床に木のフローリング材を使用しています。

床のリノベーションが必要な理由

ペットにとって、床は足が直接当たる部分です。ですから、床はペットに対して優しい仕様であるべきです。

しかし、住宅の床がペットに優しいかと言うと決してそうとは言えません。ペットの身体を痛める床もあります。冒頭にも挙げたように、滑り過ぎる床は腰に良くありません。

そのため、床のリノベーションは非常に重要な意味を持ちます。

床のリノベーションで適切な床材を敷くことができれば、ペットの身体への負担も減ります。まさにペットの身体のためのリノベーションになるのです。

ペットの安全確保が必要不可欠

後述しますが、ペットに優しいリノベーションのためには、ペットが快適に暮らせる環境づくりが必要です。

当然ながら、快適に暮らすためには安全性が欠かせません。そのため、床の例であれば、床材にも安全なものを使うべきです。床が安全であれば、身体への負担が減るため、元気に長生きすることでしょう。

では、どのような床が望ましいかと言うと、あまりにも滑るものは良くありません。好ましいのは天然木のフローリング材と言われます。

なお、建材以外でもペットの身体をいたわることは可能です。例えば、カーペットを敷くならば、ペットの身体への負担が減らせるとも聞きます。床材と組み合わせて設置すれば、機能とデザインが両立することでしょう。


ペットのために遊び場を作った事例

施工事例2

次に、ペットのために遊び場を作った事例を取り上げましょう。

壁にキャットウォークを取り付けた事例です。

遊び場が必要な理由

後述しますが、ペットのリノベーションにおいては、ペットと楽しめる環境を作ることが非常に大切です。そのためには遊び場となるスペースを与えるべきでしょう。

これにより、ペットは適度な運動が可能になるし、ストレス負荷も低減できます。

なお、写真は猫の例でキャットウォークですが、ペットによって変える必要が出て来ます。例えば犬の場合は屋外で遊ばせる方がベターです。人工芝などを敷いてスペースを作れば良いと思われます。

飼い主も楽しもう

ペットは観葉植物などとは異なり、成長を眺めるだけでは楽しみが半減してしまいます。特に、犬や猫などは、遊ばないとあまり面白くありません。やはり、ペットと遊んで楽しい時を過ごしたいものです。

そのためには、家を人が楽しめるようにすることも必要です。

キャットウォークの場合は飼い主にすぐに来れるように作れば、飼い主も楽しめることと思います。

ちなみに、ペットの飼い主に働きかける癒しは目を見張るものがあります。実際、精神医学の世界では、アニマルセラピーと呼ばれるメンタルヘルス向上の手段があるほど。ペットとともに、飼い主も元気になれたら良いと思います。


ペットにも優しいリノベーションのためにしておきたいこと

「ペットにも優しいリノベーション」がどのようなものかを知ることは、ペット愛好家にとっては必要不可欠と言えるでしょう。

しかし、実際にはペット愛好家は家づくりの点で基本的にはアマチュアのため、何をしておけば良いか分からないことと思います。

そこで、ここではペットにも優しいリノベーションのためにしておきたいことを挙げてみます。

リノベーション業者について

良いリノベーションのためには良い業者を選ばなければいけません。

と言うのも、リノベーションのためには高度の技術が必要だからです。いい加減な判断で決めてしまうと、後で不具合が発生し得ます。

では、リノベーション業者についてはどのように考えるべきでしょうか。

リノベーション業者は動物に詳しいとは限らない

リノベーション業者のサイトを見ると過去の事例などがあるため、技術水準を推測することは可能です。サイトに載せている物件は厳選されたものかも知れませんが、しかし、それであっても参考にはなります。

バリアフリーのリノベーションなどを見ると、運動機能の落ちたお年寄りなどの生活にも寄り添っていることが分かります。

ところが、ペットの家となると話は別です。

リノベーション業者の営業マンはペットショップの店員とは異なり、ペットに詳しいとは限らないのです。場合によっては人間の要領で設計をしてしまい、ペットにとっては有害となる可能性すらあるのです。

業者選定について

前述の通り、リノベーション業者はペットに詳しいとは限らないので、業者選定には苦労するかも知れません。仮にペットを知らない業者が設計したならば、場合によってはペットに有害な家さえ建てられかねないのです。

そのため、業者選定はペットに関する知識の有無が大きなポイントになります。

ペットリノベーションのために覚えておきたいこと

ペットのリノベーションのためには多くの知識が必要です。一般のリノベーションのような建築の知識の他、ペットに関する知識も欠かせないのです。犬であれば吠えますし、猫であれば爪を研ぐことでしょう。

しかし、これらのリノベーションの基本的な考え方は共通しています。そして、この基本的な方針を覚えておけば、リノベーションの際のヒントになります。

次に挙げるのがペットのためのリノベーションの基本的な考え方です。

  • ペットが快適に暮らせる環境を作る

  • ペットの世話をしやすい環境を作る

  • ペットと楽しめる環境を作る

これは前述の2つの事例に合致しています。

例えば、先に挙げた例であれば「滑りにくい床」が「ペットが快適に暮らせる環境」に当てはまります。滑りにくい床はペットの腰を守るので、快適に暮らせる環境と言えるのです。

また、キャットウォークは「ペットと楽しめる環境」に当たります。人間はキャットウォークでは遊びませんが、猫を遊ばせることは癒しにつながるため、人間も楽しめると言えるのです。

このように、ペットのリノベーションの基本的な考え方は必要不可欠。リノベーション業者との打ち合わせの際には、これらの条件に合うかのチェックを忘れずにしましょう。


まとめ

ペットに優しいリノベーションの事例を取り上げて解説しました。

これからリノベーションを考えているペット愛好家、住宅購入を考えているペット愛好家の中には、家づくりのヒントになった人もいるのではないでしょうか。また、リノベーションに対する考え方を見て、家づくりの考え方を修正した人も多いことでしょう。

ペット愛好家にとってペットは家族の一員です。最大限に大切にするためには家づくりから考えなければいけません。

なお、大和ハウスウッドリフォームではペットに対応するリノベーションも可能です。ぜひともご相談ください。