【ゼロから始めるリノベーション】リノベーションのプランの考え方とは

リノベーションは闇雲にスタートさせるべきではありません。あいまいな状況の内に始めたならば失敗することにもなるからです。
そのような失敗を避けるためにはプランニングが何よりも大切です。
では、実際のリノベーションのプランには、どのように考えるべきでしょうか。
そこで、ここではリノベーションのプランについてから、考えるべき項目、そして注意点を中心に解説します。
リノベーションのプランについて
まずはリノベーションのプランとは、どのような点を考えるべきかを挙げてみましょう。
理想の家に近づける
価値を上げる改装と言っても、それは住む人の生活にマッチしていなければいけません。例えば、バリアフリーに重点を置きたい人に、段差の多い構造の家は合いません。また、オリジナリティを追求したい人に、カタログの写真のような構成しか提案しなかったら落胆することでしょう。
プランニングはそのような不具合を避けるために行われます。
言い換えれば、住む人の中にある「理想の家」に近づけるためのプランニングであるのです。
予算内で納める
リノベーションには多くの費用が必要です。
設置する設備の費用、工事の費用など、様々な必要な費用が上がることでしょう。
そして、これは予算に納めなければいけません。
仮に、予算内で納まらなければ、その後の生活にも影響するかもしれないのです。
リノベーションのプランニングはこの点での検討と言えます。その後の生活を左右し得る重要な検討でもあるのです。
リノベーションで確認・検討するべき項目
次に、リノベーションで確認・検討するべき項目を挙げてみましょう。
現状を確認する
まずは現状を確認しましょう。仕様の変更点や予算を見積もる際に必要になるので、非常に重要なプロセスとなります。
具体的には、リビングが使いにくい、部屋が暗い、耐震性に不安がある、…などです。
また、併せてリノベーションの理由も確認した方がベターでしょう。
例えば、子供が大きくなって部屋が必要になった、といった内容です。
リノベーションの方向性を考える
次にリノベーションの方向性を考えましょう。
現状とリノベーションの理由があれば、方向性と着地点は出て来ます。
子供部屋の例で言えば、現状は「子供部屋がない」、着地点は「高校生まで使える子供部屋がある」となるでしょう。
その上で部屋の仕様を考えます。本棚を造作にするか家具を持ち込むか、という具体的な検討になるのです。
優先順位
リノベーションは全部において完璧な仕様であることが望ましいです。
しかし、予算などの都合もあり、両立が困難な場合が多いです。
そのため、特化させる部分の優先順位を考えなくてはいけません。
例えば、オリジナリティあふれるデザインが好みだとしても、子供に勉強部屋が必要であれば、勉強部屋を優先させる…といったイメージです。
予算について確認する
前述のように、家づくりには予算が欠かせません。
しかし、誰もが資金を簡単に出せるとは限らず、多くの場合は予算が限られます。予算の確認もしなければいけません。
また、予算の配分の検討も必要です。子供部屋の例であれば、デザイン費用と子供部屋の設置費用、それぞれにどれくらいの費用配分をするかも考える必要があります。
なお、この段階でローンについても情報を収集しておくとベターです。また、補助金が使える場合があるので、自治体に確認するべきでしょう。
人生設計
人生設計を考えることも必要です。
定年退職後にそのまま家に住み続けるのか、子供に譲るのか、あるいは売却するのか、といった内容について考えるべきでしょう。
と言うのも、それによってリノベーションの方向性が異なるからです。
例えば、自宅にそのまま住み続けるのであれば、バリアフリーに特化させたリノベーションが考えられます。しかし、リタイヤ後に地方に移り住み、自宅を賃貸用に使うのであれば収益性を重視すべきです。このように、リノベーションの方向性が異なります。人生設計はリノベーションにおいても重要なのです。
プランニングの際の注意点
次に、プランニングの際の注意点を挙げてみます。
業者選びが重要
業者選びは最重要です。
これは、業者によってプランの方向性が異なるから。また、出て来るプランのレベルが業者によって違うからです。
先にも挙げたように、リノベーションには掛けられる予算があります。その予算の中で、どれくらい良い家が作れるかは業者によって違います。業者間には実力差があるのです。
そのため、最善の業者を選ばなければいけません。過去の施工実績や口コミなどを調べて、最良の業者を選びましょう。
担当者と一緒に考える
プランニングは業者の営業担当者を交えて進めるべきです。
業者の営業マンであれば、こちらの意図を汲み取ってくれて具体的な仕様を提案してくれます。
「高校生まで使える子供部屋」というキーワードから、部屋の広さや必要な家財を提案してくれることでしょう。
ちなみに、営業マンだけでなく設計担当も交えるとベターです。設計担当は実際に設計する立場にあるので、可能なことと困難なこと、あるいはメリットとデメリットに関しても良く知っています。より深い情報が入手できるので、より良いリノベーションができるでしょう。
意思をはっきりと伝える
プランニングの際には、自分の意思をはっきりと伝えることが非常に大切です。
状況の説明だけをして「相手がこっちの意思を汲み取ってくれるだろう」と考えても、時として勘違いもあり得ます。以心伝心を期待するよりも、はっきり言った方が確実で早道です。
ちなみに、意思をはっきり伝えなかった場合、後で「言った、言わない」と揉めるケースがあり得ます。仕上がった後でこのような話が出ると非常に良くないので、最初の内に意思をはっきりと伝えておきましょう。
要望をまとめておく
意思疎通のためには「言う」ことも大切ですが、「相手に分かりやすいようにする」ことも非常に大切です。
分かりにくい言葉で伝えてしまえば、いくら言ったとしても意思が伝わらない可能性があるからです。
最初の段階で、要望を可能な限りまとめておくと良いでしょう。
なお、リノベーションのイメージは言葉だけでは伝わらないことが少なくありません。しかし、スケッチを描いておけば、意思伝達がスムーズに進みます。必要に応じて、スケッチを用意しておきましょう。
困難な点やデメリットも確認する
業者にもよりますが、メリットばかりを強調する営業マンがいます。そして、デメリットや困難な点を言いたがらない人もいます。
これは契約を取りにくくなるため。仮に、デメリットを知られると契約が流れてしまう可能性があるからです。
しかし、ユーザーの立場としては、施工後のトラブルを避けるためにもデメリットや困難な点も知っておくべきです。
ですから、打合せの際にはデメリットや困難な点も突っ込んで確認しましょう。
ちなみに、建築の知識がゼロの場合は業者に丸め込まれる確率が高くなります。それを避けるためには勉強が必要です。トラブルを避け、良いリノベーションとするためにも情報収集と勉強をしておきましょう。
まとめ
リノベーションのプランの考え方について取り上げました。
プランニングの概要から注意点まで把握できたと思います。
また、プランニングの必要性を再認識した人もいることでしょう。
リノベーションは多額の費用が発生する大事業です。失敗を避けるためにも最初の段階でしっかりとプランを立て、より良い家を作りましょう。
関連記事
人気の事例こだわりタグ: