RC造とは?構造の種類やメリット・デメリットについて解説

建物にはさまざまな構造があります。日本で多く作られている木造住宅や、耐震性の高い軽量鉄骨造など、条件や建物の大きさに合わせてさまざまな構造で建物が作られています。中でもRC造は、耐久性に優れた建物であり、マンションなど大きめの建物に採用されることが多いです。
そこで、ここではRC造とはどのような構造の建物なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
RC造とは?
RC造とは、「Reinforced Concrete」の頭文字を取った言葉です。日本語では「鉄筋コンクリート造」と言われている建物構造です。柱や梁が、鉄筋とコンクリートでできています。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートを組み合わせることで非常に強度の高い構造を実現しています。中規模・大規模なマンションで取り入れられることが多い構造ですが、最近では注文住宅などの一戸建てでもこの構造が用いられるケースが増えてきています。
RC造の種類
RC造には、2つの種類の構造が存在します。もしRC造の中古マンションや住宅を購入してリノベーションを計画する場合、構造の違いを理解していないと希望の間取りに変更できない可能性もあります。ここでは、RC造の2つの種類の構造について見ていきましょう。
ラーメン構造
ラーメン構造とは、柱と梁が枠のように組まれた構造のことです。柱の位置や柱と柱の間隔などを変更でき、比較的自由に壁を取り払えるため大空間を作りたい方にはおすすめの構造です。ただし、柱や梁が室内に出っ張っているため、圧迫感を感じてしまう可能性があります。
壁式構造
壁式構造は、構造壁や耐力壁が建物を支える構造のことです。柱や梁がない分、すっきりとした室内にすることができます。ただ、壁そのものが構造体になっているので壁の撤去をしたり、窓を追加したりすることは難しい場合が多いです。そのため、ラーメン構造よりも間取りに制約が出て自由に変更できない可能性があります。
RC造のメリット
では、そんなRC造にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、4つのメリットについて解説していきます。
耐火性が高い
RC造は建築基準法において耐火建築物と認められている構造の建物です。火災が1時間続いたとしても建物の崩壊を防げるほど、耐火性の高い建物ということです。
木材と違い、コンクリートは燃焼せず、火災発生時に発生する有害ガスの量も抑えられます。火事による中毒死を避けることできるので生存率を高めることも可能です。
防音性・気密性が高い
RC造は、コンクリートを流し込んで作られるので密度が高く、防音性能も高いという特徴があります。室内で発生した音が外に漏れにくいだけでなく、外の騒音が室内に伝わりにくいため、静かな室内空間を作れます。交通量が多い道路の近くや、近隣に学校や公園がある場所に家を建てる場合、RC造であれば騒音に悩まされることも少なくなるでしょう。
耐震性が高い
鉄筋とコンクリートを使ったRC造の建物は、縦からの圧力・横からの圧力のどちらにも強く、耐震性が非常に高いです。倒壊する危険性が少ないだけでなく、コンクリートが剥がれたり日々が入ったりする可能性も少ないので、メンテナンス・修繕の手間も省けます。
デザイン性がある
木造住宅だと、耐久性を高めるために多くの柱や壁を設置しなければなりません。そのため、間取りによっては希望しない場所に柱・壁を作る必要も出てきます。RC造は、構造そのものが強固にできていることから、柱や壁の少ない大空間を作ることも可能です。注文住宅なら、より自由度が高くデザイン性の高い家づくりができるでしょう。
RC造のデメリット
続いて、RC造のデメリットをご紹介します。考えられるデメリットは4つあります。
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
夏は熱がこもりやすく冬は冷えやすい
RC造に使われているコンクリートは、外気の影響を受けやすいです。そのため、夏は暑い日差しを吸収して室内に熱がこもりやすく、冬は寒い冷気によって冷えやすくなります。また、ただ、気密性が高いので断熱材をしっかりと使った家づくりをすることで、冷暖房効率を高めて快適な室内空間を作ることも可能です。
湿気が溜まりやすい
気密性が高いと、湿気が抜けにくくなります。また、コンクリートは水分を含んだ資材なので、湿気が充満しやすいです。そのため、湿気が溜まりやすく結露・カビが発生しやすくなるため、湿気対策をしなければなりません。
コストが高い
RC造はコンクリートや鉄筋を大量に使うことから、木造住宅よりも材料費が高くなりやすいです。また、コンクリートが固まって一定の強度が出るまで養生する必要があるため、工事期間が長くなり、その分の人件費などの経費も高くなります。この結果、高額な建築費用がかかってしまいます。
建物に重量がある
鉄筋とコンクリートを大量に使うRC造は、他の構造の建物よりも重量のある建物です。そのため、住宅の重さに耐えられるように地盤の強化をしなければなりません。地盤沈下や液状化などのリスクを避けるために、地盤改良したり、強い基礎を形成したりしなければならず、建築コストが高額になる可能性があります。
RC造の建物がおすすめの人
木造住宅や鉄骨造の建物よりも丈夫なRC造ですが、特に以下のような方にはRC造の家をおすすめします。
車通りの多い場所など周りの音が気になる方
火事・地震などの災害に備えたい方
デザイン性の高い家に住みたい方
RC造は気密性・防音性に優れているので、室内に外の音が入り込みにくく、非常に静かな空間を作れます。車の音や電車の音が気になる場所に家を建てる際には最適な構造でしょう。また、小さなお子様がいるご家庭でも、RC造の建物はおすすめです。子供の泣く声や笑い声、走り回る音が外に漏れにくくなるので、ご近所に迷惑がかかっていないか心配することも少なくなります。
RC造は耐震性・耐火性に優れていることから、万が一の災害時に備えられます。特に地震の多い日本でRC造の住宅を建てるなら、免震構造・制振構造を取り入れることでより安心です。また、RC造は適切なメンテナンスを行えば、100年以上も住めるほど耐久性があります。建築コストはかかるものの、長く住み続けられる建物です。
木造住宅だと柱や壁の制約が出ることもありますが、RC造であれば柱・壁のない大空間をrつくることも可能です。他にはないようなオリジナリティに溢れた家づくりをしたい方、間取りに自分のこだわりを詰め込みたいという方には、デザイン性の高いRC造をおすすめします。
まとめ
RC造は、非常に頑丈なので地震の多い日本でも安心して暮らせる家づくりができます。また、防音性・気密性の高さから、静かな室内空間も作り出せるだけでなく、断熱性能を高めれば年中快適に過ごせます。頑丈な作りによって間取りの自由度も高いので、間取りにこだわりたい方にもおすすめです。
ただ、湿気が溜まりやすいことや、地盤を強化しなければならないほど建物に重量があること、トータルの建築コストが高額になりやすいことなど、いくつかデメリットもあります。
予算や立地条件などを考慮し、RC造だけでなく木造や鉄骨造の特徴も理解した上で、ご自分にとって最適な構造で家づくりをしましょう。
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