同じキッチンでもここまで違う!選び方で変わる理想のリフォーム事例集

「キッチン」と一言で言っても、さまざまな種類があるのはご存じでしょうか。今回は、施工事例も紹介しつつ、キッチンの選び方をご紹介します。
大和ハウスウッドリフォームで手がけた施工事例もたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.「I型キッチンvsL型キッチン:広がるスペースと動線の違い」
キッチンにはI型キッチンやL型キッチンなど、レイアウトによってさまざまな呼ばれ方をしています。
I型キッチンは、シンク・調理台・加熱機器等が一直線に配置されているレイアウトのキッチンです。キッチンを上から見た時にアルファベットのIに見えることからそう呼ばれています。コンパクトに設置できることから狭い住宅でも取り付けやすく、比較的価格もリーズナブルです。
一方で、上から見た時にキッチン本体がアルファベットのLの字に配置されたキッチンのことをL型キッチンと呼びます。コンロとシンクが90度で向かい合うように設置されているので、冷蔵庫・シンク・コンロの3つの距離が短く、効率の良い動線になる点がメリット。L字のどちらかの面か、両方の面を壁付け式にすることで、吊り戸棚をつけることができ、収納力を大幅に確保できますまた、作業スペースが広いことから複数人で料理を楽しむことも可能です。
どちらのキッチンを選ぶかは、キッチンの広さによって変わってきます。
こちらの施工写真からもわかるように、L型キッチンはある程度の広さと奥行きがなければ設置が難しいです。また、レイアウトによっては冷蔵庫が作業スペースから遠くなってしまうため、作業効率が下がる可能性があります。
上記の施工事例では、中央に作業台を設置することで、冷蔵庫や電子レンジなどどこからでもスムーズに移動できるように工夫されています。また、作業スペースをぐるっと囲むことができるので友人や家族と一緒に料理を楽しむことも可能です。収納スペースもたくさんあるので、料理好きな方にはおすすめのキッチンですね。
L型キッチンを採用する場合は、キッチンの全長を把握し、どのような動線になるかを考えた上で導入を検討すると良いでしょう。
一方で、こちらのI型キッチンはL型キッチンよりも省スペースで設置が可能です。加熱機器・シンク・作業スペースが横並びになっているので横にスライドしながら作業ができます。こちらは正面に壁のないペニンシュラタイプのキッチンですが、手前にカウンターをつけているので、完成した料理を並べ、家族に配膳してもらうなどの役割分担もできます。
I型キッチンは横幅が広ければその分作業スペースを広げることができます。しかし、横への移動が長くなるため動線に工夫が必要なことがあります。特に壁付けキッチンは、食器棚や冷蔵庫をキッチンの横幅に置くことがあるので横への動線が長くなりやすい点に注意しましょう。
上記のように、キッチンと食器棚・冷蔵庫を並行に並べることで動線を短くすることができます。ただし、この時、キッチンと食器棚・冷蔵庫の間の通路は十分に確保するようにしましょう。通路が狭いと冷蔵庫が開けづらいなど、使い勝手が悪くなることがあります。
2.「アイランドキッチンで開放感!料理と会話が同時に楽しめる空間」
アイランドキッチンとは、島(アイランド)のように、独立しているタイプのキッチンのことです。壁も仕切りもないキッチンなので、開放感のある広々とした空間を実現できます。視界を遮られることもないため、のびのびと調理を楽しめるでしょう。キッチンの周りを広く使えるため、複数人で作業しても問題ありません。動線もスムーズなので作業効率も高まりまるでしょう。また、壁で仕切られていないため、料理をするときもダイニングやリビングにいる家族の様子を見ながら作業ができます。家族と会話も楽しめるのでコミュニケーションを増やすことができるでしょう。上記の施工事例は、キッチン・ダイニング・リビングが横並びになっているので、家族の様子を確認しやすいですね。
ただし、アイランドキッチンを作る際はある程度のスペースが必要です。キッチンの両サイドも通路となる空間を確保する必要があり、十分にスペースに余裕がない場合はアイランドキッチンが向かない可能性があります。また、施工事例の写真でもわかるように、遮る壁がないため常に綺麗な状態にしなければ散らかった印象になるのもデメリット。こまめに片付ける習慣を身につけることが大切です。
3.「収納力を重視したキッチンリフォーム:必要なスペースを最大化」
キッチンにはたくさんのものを収納しなければなりません。そのため、収納スペースを重視する方も多いでしょう。こちらの事例では、足りない収納部分を背の高いカップボードのトール収納と、コーナー部分にパントリーを確保しています。
元々かなり狭いキッチンでしたが、収納スペースを確保するためにもキッチンを拡張。十分な収納スペースを完備したキッチンになっています。カウンターキッチンには腰壁が立ち上がっており、コンロ部分も壁で仕切られているのでリビング・ダイニング側からはキッチンの様子もさりげなく隠せています。
4.「シンプルなデザインvs機能性重視:どちらが理想的か?」
キッチン選びの際、あなたはどのような点を重視しますか?デザインももちろん大切ですが、使いやすさも重視し、機能性にも注目することが大切です。
例えばこちらのお家だと、L型とアイランドキッチンを組み合わせたレイアウトになっています。シンクの真後ろにコンロがあるので、クルッと180度体を回転させるだけで移動できるので作業効率が高いです。
また、作業スペースが十分にあるので、コンロの横やシンク横などご自分が作業しやすい場所で行えます。グースネックの水栓やシンク下にはゴミ箱を入れるスペースも確保しており、お住まいの方が作業しやすい機能性をしっかりと考えられたレイアウトになっていますね。
だからといって、デザイン性も妥協していません。薄いベージュのフローリングに合う木目のキッチンを採用し、LDK全体がメリハリのある空間となっています。
デザインと機能性、どちらかを妥協するのではなく、どちらもバランスよく取り入れることで、こちらのお家のような素敵なキッチンを計画できるでしょう。
5.「色と素材で変わる印象!選んだ仕上げでキッチンの表情が一新」
色と素材を工夫することで、キッチンの表情もガラッと変わります。例えば、「3.収納力を重視したキッチンリフォーム:必要なスペースを最大化」ですが、こちらとよく似たレイアウトでキッチンリフォームをしたお家があります。
それがこちらのお宅です。
カウンターキッチンにカップボード、コーナーにパントリーと全く同じレイアウトですが、色と素材が変わるだけで全く雰囲気が異なりますね。
1枚目は白っぽい木目を貴重としたナチュラル系のキッチンですが、2枚目の写真はネイビーを貴重とし、タイルをふんだんに使ったインダストリアルな雰囲気が印象的です。パントリーもあえて扉をなくして特徴的な5角形の入口となっています。
このように、同じレイアウトでも、デザインや素材の取り入れ方次第でさまざまな表情のキッチンを作れます。柔軟に幅広くカスタマイズできますので、ぜひご相談くださいね。
まとめ
今回は、弊社の施工事例をもとにキッチンの選び方について解説しました。キッチンリフォームでは、スペースや収納などさまざまなことを意識して計画しなければなりません。
理想のキッチンリフォームをしたい方は、ぜひ大和ハウスウッドリフォームへご相談ください。