住宅のリフォーム・リノベーションは高額の費用が必要です。それだけに失敗は許されません。

ところで、この失敗の有無は業者選びに掛かっています。

しかし、業者選びのポイントは意外と知られていないのではないでしょうか。

そこで、ここではリフォーム・リノベーション会社を選ぶポイントと、避けた方が良い会社について解説します。

リフォーム・リノベーション会社を選ぶポイント

まずは会社を選ぶポイントを取り上げます。

選ぶポイントを項目別に挙げ、どのような角度から推し量れるかを解説します。

ポイント1:技術力

まず挙げられるのが技術力です。

リフォーム・リノベーションは技術力の有無により、可能となる施工が違います。特に、特殊な納まりへの対応が変わって来るでしょう。

なお、会社の技術力は次の項目で伺えます。

  • 営業マンの提案内容

  • 施工実績

  • ショールーム

  • 口コミ情報

提案内容・施工実績・ショールームで技術力を見ることが可能です。

また、口コミ情報で会社の評判を確認すると良いでしょう。

ポイント2:提案力

次に挙げられるのが提案力です。

提案力は漠然としたイメージを具体化する能力、または依頼主の話を元に話を広げての提案が可能な能力と言えます。提案力の有無によってリフォームの可能性も広がるので重要です。

なお、提案力は次の項目で伺えます。

  • 営業マンからの提案

  • 施工実績

施工実績から、提案がどれくらいまで広がるかを聞くと分かります。

ポイント3:コスト

コストも会社を選ぶ上で大きなポイントです。

これは資金計画にダイレクトに影響すると共に、施工の品質にも関係することもあるからです。

例えば、コストを安くし過ぎるならば、使用する資材の品質も落ちるかも知れませんし、施工の質も落ちるかも知れません。…場合によっては手抜き工事の可能性すら出て来ます。気を付けなくてはいけないのです。

なお、コストの判断材料は次の点です。

  • 相見積もり

  • 見積書と見積り詳細

  • ネットの情報

ネットの情報から妥当な価格を調べ、見積り金額と比較すべきでしょう。

ポイント4:設計の独創性

設計の独創性は他の業者にはできない家づくりをする上で欠かせない要素です。

特に、スケルトンリフォームなどをする場合には重要となるでしょう。他の家には見られない「1歩前を行く」家造りになるかも知れません。

なお、独創性は次の項目から測れます。

  • 過去の施工実績

  • 営業マンとの打ち合わせ

過去に「面白いリフォームがあったかどうか」を営業マンに聞いたり、口コミ情報を見てみたりすると良いでしょう。

ポイント5:営業マンの態度

営業マンの態度も大切です。

営業マンの対応によってはイメージ通りのリフォームが出来なくなるでしょう。

なお、営業マンを見る上でのポイントは次の通りです。

  • 親身になってくれるか

  • きちんと聞いてくれるか

  • 細かい部分まで分かるように教えてくれるか

  • 「できないこと」まで説明するか

  • 営業マンの人柄

相談する時に概略のイメージを伝え、イメージ通りの提案が出来ているかのチェックで分かります。また、「出来ること」「出来ないこと」を聞いて話してくれるかどうかでも営業マンの「質」が分かります。

ポイント6:施工実績

前述の通り、施工実績を見せてもらうことは判断材料になるので非常に大切です。

確認するべきなのは次の点です。

  • 施工実績の写真と件数

  • ショールーム

なお、施工実績を見せてもらうときは1つの現場の写真を複数見せてもらう方がベターです。

ポイント7:得意分野

リフォーム会社には得意分野と不得意分野が分かれている場合が少なくありません。浴室リフォームの得意な会社、内装が得意な会社など、ケースバイケースなのです。

そのため、リフォームを依頼する時には、得意分野が合致する会社がオススメです。

なお、会社の得意分野を知るためには、次の点について調べれば分かる場合が多いです。

  • 施工実績

  • 会社の歴史

  • 提携している企業

  • 口コミ情報

施工実績の他にも、会社の歴史や提携先が手掛かりになります。

ポイント8:アフターサービス

アフターサービスも非常に大切なポイントです。

会社としてどのようなサービス体制を敷いているのかを次の点から確認しましょう。

なお、確認の際には費用の有無や点検のタイミングなど、細かい部分も聞いておくべきです。

  • 会社案内などの資料

  • 営業マンとの打ち合わせ

これは会社案内などに記載していることもありますが、併せて営業マンとの打ち合わせ時に、サービス範囲や免責事項などを確認しておきましょう。

ポイント9:有資格者の有無

工事には資格が必要なものがあります。有資格者が社内にいるかもポイントとなるでしょう。

この良い例が電気工事士です。電気工事士の資格保持者がいるか、あるいは外部に依頼をするかも確認した方がベターです。

  • 会社案内などの資料

  • 営業マンとの打ち合わせ

これも会社案内なに書いてある場合もありますが、最終的には営業マンへの確認がオススメです。

ポイント10:住宅リフォーム事業団体への登録の有無

住宅リフォームに関しては、国土交通省が「住宅リフォーム事業団体登録制度」を制定しています。

これは、住宅リフォーム事業の健全な発達と消費者保護のための制度です。業者を選ぶ立場としては、業者の信頼性を確認する良い手段となります。

リフォーム会社を選ぶ際には、登録の有無を確認すべきでしょう。

  • 会社案内などの資料

  • 営業マンとの打ち合わせ

この確認も会社案内から分かることもありますが、やはり営業マンに直接確認する方がベターです。

ポイント11:リフォーム瑕疵保険への加入の有無

リフォーム瑕疵保険はリフォーム時の検査と保証がセットになった保険制度です。保険は「住宅瑕疵担保責任保険法人」という宅専門の保険会社が請け負います。

この制度の適用によって、工事の品質の担保と、万が一の場合の補償もされます。加入の有無を確認しましょう。

  • 会社案内などの資料

  • 営業マンとの打ち合わせ

加入の有無は会社案内などでも確認できるでしょうが、営業マンに確認した方が早いです。

ポイント12:支払い条件

最後のポイントは支払い条件です。

一括の支払いなのか、分割での支払いなのか、ローンは可能なのか、しっかりと確認することが大切です。

  • 営業マンとの打ち合わせ

  • 取り交わす文書

この点は営業マンとの打ち合わせも重要ですが、契約書などの取り交わす文書にも謳われているかを確認しましょう。仮に、書類に記載されていない場合は営業マンに再確認をすべきです。


このような業者は避けた方が良い


リフォーム業者には「避けた方が良いところ」があります。支払いのトラブルになったり、施工の品質が粗悪になったりする場合もあり得るので、次のような業者には注意をしましょう。

  • 他社よりも安過ぎる業者

  • 不安を煽る業者

  • 契約を急ぎ過ぎる業者

  • 見積りの詳細を出してくれない業者

  • 文書での契約を嫌がる業者

なお、トラブルが発生した際には次の機関に相談しましょう。

  • 消費生活センター(独立行政法人 国民生活センター

  • 住宅リフォーム・紛争処理センター

まとめ


リフォーム・リノベーションの会社を選ぶポイントを取り上げました。具体的なイメージが掴めたことと思います。また、避けるべき会社についても分かったことでしょう。

リフォーム・リノベーションは新築住宅を建てるレベルでは無いかも知れませんが、費用と時間が掛かる工事です。そのためには熟慮が非常に重要。業者選定は多角的に行って、ベストの会社を選定しましょう。