戸建てリノベーション事例を紹介!築40年以上の戸建てが新築のように大変身
築年数が古い家ほど、中古住宅は安く手に入れることが可能です。
ただ、その家をリノベーションする際、安全面や快適性を考慮して大掛かりなリノベーションをしなければならない場合もあります。
リノベーションをすることで、築40年以上経過している家でも美しく生まれ変わることもできます。
本記事では、美しくうまわ変わった築40年以上の戸建てリノベーション事例を解説していますので、早速みていきましょう。
美しく生まれ変わった築40年以上の戸建てリノベーション事例の紹介
築年数の経過した家でも、新築のように美しく生まれ変わらせることができます。
ここでは、築40年以上の戸建てをリノベーションした事例をご紹介します。
築57年 増改築を重ねた細切れの間取りを一新。家族が集まるオープンリビング
築57年のこちらの家は、リビングやダイニングが細かく区切られた間取りになっていましたが、壁や建具を取っ払って開放感あふれるオープンタイプにリノベーションされました。
高窓も取り入れたことで、日差しをしっかりと取り入れて明るいリビングになっています。
耐久性に不安があった外観は、制震+補強の耐震工事を行って耐震性を強化させました。
1階にあった和室部分を減築し、ペットの犬と遊べるウッドデッキを増設しています。
築54年 高窓から日差しが降り注ぐ、くつろぎのナチュラルリビング
築54年のこの家は、和室中心で細切れにまじ切られており、日当たりの悪さに悩みがありました。
和室とダイニング、キッチンを分けていた壁を取っ払って間取りを一体化し、天井を上げて高窓を新設することで、開放感のある明るいLDKになりました。
また、独立型だったキッチンをオープンタイプに変更することで、子供を見守りながら料理ができる環境が完成。リビングは家族団欒や友人を招いたパーティを楽しめる空間になっています。収納スペースが少なかったため、洋室にロフトを新設し、収納スペースを増やしました。
築45年 天井を抜いて⼤胆な吹き抜けに︕光あふれるナチュラルリビング誕⽣
老朽化や耐震性に不安があったこちらの家ですが、耐震工事を施すことでその問題点を解決。使用していない和室を吹き抜けにすることで、LDKを明るく開放感のある広々とした空間に変えました。
キッチンとリビングが離れている間取りだったため、LDKを一体にし洗面脱衣室や浴室も近くに設置することで生活動線が良くなっています。
外観は落ち着きのある黒のサイディングに張替え、シックなイメージに一新しています。
築42年 明るい陽射しが降り注ぐ 開放感あふれる寛ぎリビング
キッチン・ダイニング・リビングが区切られている間取りでしたが、壁を取り払うことで空間をひとつにまとめて使い勝手の良い広々としたLDKにリノベーションされました。
リビングの一部を勾配天井にして高窓を取り付けることでしっかりと日の光を取り込める明るい空間になっています。天井が高くなっているので、開放感も感じられますね。
リビングには構造上どうしても外せない柱が1箇所ありましたが、インテリアに馴染むように工夫をしたことで違和感なく馴染んでいますね。
築40年以上の戸建てリノベーションのメリット・デメリット
築40年以上の戸建てでもリノベーションすることは可能ですが、いくつかメリット・デメリットがあります。
ここからは、築40年以上の戸建てをリノベーションする際のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
戸建てリノベーションで得られるメリットは以下のような点があります。
新築建て替えよりも費用を抑えられる
新築よりも工期が短い
今まで住んでいた場所の思い出を残せる
性能を向上させて快適に住むことができる
今の生活スタイルに合わせて間取りの変更ができる
戸建てリノベーションでも大きなメリットは、新築よりも費用を安く抑えられる点です。
今の間取りに対する不満を解消することで、理想の住まいを作りやすいという特徴もあります。
他にも、長年住み慣れた家なら、その思い出を残したままリノベーションすることができる点もメリットといえるでしょう。
デメリット
続いて、戸建てリノベーションによるデメリットを紹介します。
古い家ほどリノベーション費用が高くなる
構造上間取りが制限されることがある
見えない部分にトラブルが発生していたら追加費用が発生する可能性がある
築年数が古い家ほど、リノベーション費用が高くなる傾向にあります。
耐久性や耐震性にも不安があれば、耐震工事を行う必要もあり、断熱性能の高い家にするなら断熱材を追加する工事をしなければなりません。
古い家で快適に暮らせる家にするためには、その分費用がかかってくるということです。
また、構造上の問題で、理想の間取りにできない場合もあります。
どうしても取れない柱や壁が出てくると、希望通りの空間を作れない場合があるため、制限がかかることは覚えておきましょう。
工事で壁などを取り払った時に、雨漏りやシロアリ被害など見えない部分にトラブルが発生していることもあります。
この時、雨漏りやシロアリ駆除のために追加で費用がかかる恐れもあるため、リノベーションをする際は予算を多めに取っておくようにしましょう。
築40年以上の戸建てリノベーションの注意点
築40年以上の古い戸建てをリノベーションする際の注意点について解説していきます。
古い家だからこそ、注意しなければならない点があるため、その点を理解した上でリノベーションを行うようにしてください。
家の状態によっては建て替えの方がコストが抑えられる
リノベーションをすることで新築のように美しい状態に家を生まれ変わらせることができます。
しかし、あまりにも家が劣化した状態の場合、リノベーションするよりも建て替えする方がコストが抑えられる可能性があります。
家の状態を確かめて、建て替えかリノベーションするかを検討しなければなりません。
中古住宅を購入する前に専門家の診断を受ける
リノベーションする予定で中古住宅を購入する場合、購入前に専門家の診断を受けるようにしましょう。
一見綺麗に見える家でも、住宅性能も良い状態かどうかはわかりません。
購入前には住宅診断を受けて、物件の状態を確認してもらい、リノベーションに必要な費用を計算してもらうようにしてください。
安全性・居住性を重視する
築40年以上の家をリノベーションする際は、安全性と居住性に配慮するようにしましょう。
1981年以前に建てられた家だと、古い耐震基準で建てられているため震度5強程度までの地震に対しての耐震性能しかありません。
安全に安心して暮らしていくためにも耐震リフォームを行って耐震性を高めておくようにしましょう。多くの自治体では、耐震工事や耐震補強に関する補助金制度が設けられているので、それを積極的に活用することで費用の負担を減らすことができます。
居住性を高めるためには、断熱性・気密性を高める必要があります。
断熱材を厚くしたり、複層ガラス・トリプルガラスを取り入れることでより断熱性・気密性が上がり、家の中が外気の影響を受けにくくなります。
冷暖房効率が向上するため、光熱費の節約にもつながります。
スキルのある業者を選ぶ
築40年以上の古い家をリノベーションする場合、家の状態をしっかりと把握してどんなリフォームが必要になるのかを見極めなければなりません。
そのためにも、古い家のリノベーションの施工経験や設計技術のある業者を選ぶ必要があります。
業者のホームページを確認し、築年数の古い家のリノベーション実績がどのくらいあるのかを確認しましょう。特に耐震性などの構造部分の補強工事でどのくらい実績があるのかを見ておくと良いでしょう。
相見積もりをとって業者を選ぶ
リノベーションで見積もりを取る際には、最初から1社に絞らず複数社に見積もりを取るようにしましょう。
複数社に見積もりを取ることで、自分の家のリノベーションにどのくらいの費用がかかるのか費用感を掴むことができます。
また、見積もりで内訳がどのくらい細かく書かれているのかも確認しておきましょう。
「リノベーション工事一式」のような項目しか書かれていないと、どんな工事や材料が含まれているかわかりません。後から追加費用を請求される場合もあります。
見積もりは総額だけでなく、しっかりと内訳を見て決めてください。
増築の場合は確認申請が必要
家の床面積を10m2以上増やす場合、建築確認申請をしなければなりません。
また、準防火・防火地域の場合は1m2でも面積が増える場合に、建築確認申請が必要です。
この場合、図面の作成費用や申請費用も追加でかかってくるため、増築予定の方はその分の費用がどのくらいになるのかを業者に確認しておきましょう。
まとめ
築40年以上のリノベーション事例を紹介しました。
築年数の古い家をリノベーションする際、耐久性や断熱性など見た目にはわかりにくい部分も気をつけなければなりません。
また、あまりにも劣化状態が激しい場合、既存の家を解体して新しい家に建て替えする方が費用が抑えられる場合もあります。
まずは、家の状態を確認し、戸建てリノベーションでどのくらいの予算が必要になるのかを確かめてみましょう。
築年数の古い家のリノベーションについて、気になることや心配事があれば、家のプロに気軽に相談してみてください。