戸建ての間取り変更リノベーション|工事内容と費用相場、実例を一挙に紹介!

間取り変更を行えば、既存の住まいの部屋数を変えたり、動線を見直したりすることが可能です。築年数が経過して使いづらくなった戸建て住宅でも、間取り変更リノベーションを施せば、現代のライフスタイルに合った快適な住まいに生まれ変わる可能性を秘めています。
この記事では、戸建ての間取り変更リノベーションにおける主な工事内容と費用相場、注意点について分かりやすく解説します。大和ハウスウッドリフォームが手がけた実例も紹介するので、築古の自宅や譲り受けた実家のリノベーションを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
主に3種類ある間取り変更リノベーション
まずは、間取り変更リノベーションの工事内容について見ていきましょう。間取り変更リノベーションには、大きく分けて3種類の手法があります。
(1)部屋の一体化
間取り変更リノベーションでよく行われるのが、部屋と部屋の間の仕切り壁を取り払い、2つ以上の部屋を一体的な空間に見直す工事です。部屋を一体化すると広い空間を確保できるほか、日当たりが良く明るい部屋と暗くなりやすい部屋を一体化することで、全体的に明るく清潔感のある空間を演出できます。
代表的なのが、LDKと隣接する和室を一体化するリノベーションです。人気の広くて開放的なリビングダイニングを実現できるうえ、和室としての機能を残したまま一体化すれば、和室部分をちょっとした客間や子どものお昼スペースなどに活用することもできます。
(2)部屋の分割
間取り変更リノベーションでは、大きめの部屋に間仕切り壁を新設し、2つ以上の部屋に分割する工事もよく行われます。完全に間仕切り壁を2つの個室を作る方法のほか、間仕切り壁を可動式にして、利用シーンやライフスタイルの変化に応じて、部屋の使い方を柔軟に変えられるようにする方法も人気です。
この例で代表的なのが、大きめのキッズスペースの真ん中に可動式の間仕切りを設けたり、将来間仕切り壁を設置できる構造にしたりして、将来2つの子ども部屋に分割できるようにする工事です。子どもの成長に合わせた使い方を想定しているなら、出入口や窓を1個ずつ用意しておくとよいでしょう。
(3)水まわりの配置変更
特に戸建ての間取り変更リノベーションでは、水まわりの配置を変更するケースが少なくありません。普段の生活動線に配慮した間取りに変更することで、生活の質が大きくアップするでしょう。
工事の例として代表的なのが、壁付けキッチンの対面化、ランドリールームの新設、回遊動線の導入などです。水まわりの位置を大きく変えると、配管の引き回しが必要になってコストが増えてしまうため、位置は元のままにレイアウトを変更するケースが主流です。
気になる間取りリノベーションの費用相場
間取り変更リノベーションは大規模になりやすく、内容によってはまとまった費用がかかります。具体的にどれくらいの費用を見込めばよいのか把握するために、工事内容ごとの大まかな費用相場を紹介しましょう。
【工事内容別】間取りリノベーションの費用相場
工事内容 | 標準的な費用相場 |
---|---|
間仕切り壁の撤去・補修 | 10〜20万円 |
間仕切り壁の設置 | 10〜30万円 |
可動式間仕切り壁の設置 | 10〜50万円 |
ドアの新設 | 10〜25万円 |
室内窓の設置 | 10〜20万円 |
ウォークインクローゼットの新設 | 20〜80万円 |
キッチンの移動・交換 | 100〜200万円 |
ユニットバスの移動・交換 | 100〜200万円 |
洗面台の移動・交換 | 20〜30万円 |
トイレの移動・交換 | 30〜80万円 |
間取り変更リノベーションで気をつけるべき注意点
現代のライフスタイルに合った快適な住まいを実現する間取り変更リノベーションですが、検討するにあたって気をつけるべき注意点が3つあります。
2×4工法や軽量鉄骨造は制約が多い
住宅の構造によっては、建物の強度を維持する関係上、取り払えない壁や柱が存在する場合もあります。木造住宅の場合、一般的な木造軸組工法(在来工法)で建てられた住宅は、間取り変更の自由度が比較的高いといわれます。
一方、2×4(ツーバイフォー)工法の住宅は、制約が生じやすいので注意が必要です。2×4工法は、角材で作った枠組みと面材を組み合わせた箱で建物を支えているため、構造的に取り払えない壁が多いのです。
なお、2×4工法のプロである大和ハウスウッドリフォームなら、既存の建物構造を正確に把握したうえ、安全を維持しながら最適な間取り変更を提案できます。2×4工法の住まいで間取り変更を希望するなら、ぜひ大和ハウスウッドリフォームにお任せください。
また、軽量鉄骨造の住宅も、柱と梁の間を渡す筋交い(ブレース)が壁内に設置されている箇所があり、取り払える壁が限定されます。
工事内容によっては仮住まいが必要になるケースもある
住宅内の複数箇所で間取り変更や床の張り替えなどを行うとなると、大規模なリノベーション工事になります。場合によっては2〜3ヶ月程度の工事が必要となり、仮住まいを用意しなければならないこともあるでしょう。
工事内容が決まって、一時的に自宅で暮らせない期間が発生する場合、なるべく早めに仮住まいを確保することが大切です。特に、子どもが小学校に通っている家庭では、一時的な転校を避けるために校区内での引っ越しが前提となります。住めるエリアが限られてくるので、一層スケジュールに余裕を持ちたいところです。
2〜3社に見積もりを依頼して比較検討する
間取り変更リノベーションは大規模な工事を伴うケースが多く、費用も高額になりがちです。しかし、依頼する施工会社によって全体の費用感はもちろん、仕様や建材の種類、アフターサービスの充実度などにも違いがあります。
高額な費用がかかるからこそ、2〜3社から相見積もりを取って、内容をしっかり比較検討することが大切です。工事内容やサービスと価格のバランスが良い施工会社を選べば、満足のいく間取り変更リノベーションを実現できるでしょう。
間取り変更リノベーションで快適になった住まい実例3選
ここでは、実際に大和ハウスウッドリフォームが手がけた戸建てリノベーションの中から、間取り変更リノベーションで快適な住まいを叶えた事例を3つ紹介します。
【実例1】子どもの成長を見守る住まい
1つ目に紹介するのは、築23年の戸建て住宅を子育てに適した住まいに生まれ変わらせるべく、間取り変更リノベーションを行った事例です。
1階部分の間仕切り壁を取り払い、それまで細切れだった間取りを、一体的な広い空間へと見直しました。2WAY動線の玄関、玄関〜パントリー〜キッチンの動線、洗面室と隣接したファミリークローゼットなど、忙しい毎日の家事負担を軽減するアイデアがふんだんに盛り込まれています。
リビングとひと続きになったフリースペースは、現在小さな子どもの遊び場として使用中。将来は子ども部屋としても使えるよう、間仕切り壁を設置できる構造になっています。
オープンキッチンが主役の開放的なLDKとお子様がのびのび遊べるフリースペースを実現
【実例2】リタイア後の生活を充実させる住まい
2つ目に紹介するのは、築50年の自宅を一人暮らしに適した間取りへとリノベーションした事例です。
リタイア後の一人暮らしにしては部屋数が多かったため、間仕切り壁を撤去して、1階はLDKと水まわりのみとしました。2階は個室を残しつつ、趣味の音楽を楽しめるよう、高い防音性能を誇るカラオケルームを新設。いつでも趣味に没頭することができます。
このリノベーションでは、猫用トイレスペースやペットドアを設けており、大切なパートナーである愛猫も暮らしやすい間取りを実現しました。
ライフスタイルに合わせて減築し、趣味を楽しめる防音室のある住まいへ一新!
【実例3】壊せない構造をアクセントにした住まい
3つ目に紹介するのは、一般的に間取り変更が難しいとされる軽量鉄骨造のリノベーション事例です。1階も2階も間取り変更は最低限としつつ、2階にあった和室の一部を使って新たにトイレを設置するなど、暮らしやすさをアップする工夫が施されています。
この住まいで特徴的なのが、1階のリビングダイニングと階段の間にある現しのブレースです。かつて玄関ホールだった部分の壁を取り払うにあたり、構造上ブレースを残さざるを得ませんでした。ここでは、それを逆手に取ってブラックに塗装し、内装のアクセントとして利用しています。
1階全体をつなげて広々とした開放的なプランへ。お酒を愉しむ自宅バーも実現!
まとめ
間取り変更リノベーションを行えば、築年数が経過した戸建てを、現代のライフスタイルに適した住まいへと生まれ変わらせることができます。構造によっては、取り払えない壁やブレースなども存在しますが、むしろそれらを生かしながらリノベーションすることで、刻まれた家族の歴史を未来に引き継いでいくことができるでしょう。
大和ハウスウッドリフォームでは、床面積と間取りに応じて価格が決まる「定価性」の丸ごとリフォームをご提供しています。追加費用の心配がなく、コストパフォーマンスの高い間取り変更リノベーションを実現可能です。
所有している戸建ての間取り変更リノベーションをお考えの方は、ぜひ大和ハウスウッドリフォームまでご相談ください。各営業所では、無料の「リフォーム相談会」を随時開催中ですので、皆さまのご来店をお待ちしております。