築年数40年のリノベーション事例をご紹介します
住宅は古くなると様々な部分に痛みが見えて来ます。ひどい場合には雨漏りや耐震性に疑問が出て来ることも珍しくありません。
そこで必要となるのがリノベーションです。
さて、リノベーションは古い家でも可能ですが、どのような家になるかイメージが難しいと思います。
そこで、この記事では古い家がどのように再生されるかを築40年の物件を元に紹介しましょう。
築年数40年のリノベーション事例
まずは築40年のリノベーション事例を紹介します。
キッチンとウッドテラスが特徴的なリノベーション事例
こちらの家は築40年。痛みが目立つだけでなく設備も老朽化、家の中は暗くなっていたと言います。そのような家をリノベーションしました。
特徴的なのはキッチンと大きなウッドテラスです。
キッチンはこだわりのカウンター式にして、庭には広いウッドテラスを新設しています。
これにより、調理をしながらの談笑も可能となり、テラスでは知人とのバーベキューなどもできるようになりました。家にいながらにしてアウトドアの気分を味わえるのは大きなメリットと言えるでしょう。
リビングに続くウッドテラスは広々としたスペースを演出しています。屋内でのカウンター式のキッチンはリビング全体を見渡すことが可能。ウッドテラスの様子まで見えます。
ウッドテラスは広く、しかもバーベキューが楽しめるように作ってあります。一般のテラスよりも広めなので、何人もの友人を呼ぶことができるでしょう。
間取図を見て分かるように、キッチンをペニンシュラ型に変更し、ウッドテラスを新設しています。ウッドテラスは家の南側に位置するので、空間は明るいです。
和室2つを繋げて広い空間を作ったリノベーションの事例
こちらも築40年の住宅。元々は和室中心の間取りの家です。仏壇なども備えているので、伝統的な日本家屋と言えるかも知れません。
さて、この家のリノベーションの特徴は、和室を繋げて広いリビング・ダイニングを作った点です。繋げたのは六畳間2つで、12畳を超える広い空間を作っています。また、キッチンはペニンシュラ型の対面式です。家族との談笑を楽しみながら調理ができるでしょう。
他にも、2階のインナーバルコニーも特徴的。2階の洋室の空間を開放的にします。休日などは広い空間の中でゆったりとした時間を楽しめそうです。
こちら和室2つを繋げて作ったリビング・ダイニングです。以前は和室だったことを思わせないレベルで、居心地の良い現代的な空間を作っています。壁のテレビや大きな時計なども良い味です。
キッチンはペニンシュラ型。家族との距離も近くなっています。
間取図を見て分かるように、1階部分の和室2部屋をリビングダイニングキッチンに改装しています。仏壇を備える和室からの改装なので、雰囲気が大きく違います。
また、バルコニーをインナーバルコニー化しているのも特徴。現代的な造りに変わっています。
広いリビングダイニングキッチンや書斎、音楽ルームを作った家
こちらは築42年の住宅です。間取図を見て分かるように、キッチン、ダイニング、リビングが別のスペースとなり、広さをあまり感じないような造りになっていました。また、納戸などもあり、部屋数は多かったものの有効活用はしにくい造りでした、
そこをリノベーション。広いリビングダイニングキッチンを設置し、細かい部屋は合わせたのです。そのスペースは書斎や音楽ルームとなっています。リノベーションで自分の時間を楽しめる家に生まれ変わった…と言えるでしょう。
部屋を仕切っていた壁を撤去してリビングダイニングキッチンを構成しています。木のぬくもりのする優しい空間です。
こちらは趣味の音楽ルームです。楽器演奏は防音性などの工夫が必要なのですが、この家では併せてその対応を行っています。
2つの広いリビング・ダイニングを作った二世帯住宅
こちらは築41年の二世帯住宅です。
元々は普通の家でしたが、親世帯と子世帯が同居していました。
さて、二世帯が一緒に暮らしていると、時間が合わないなど、意外に問題が発生してしまいます。
しかし、二世帯住宅であれば、そのような問題は一挙解決。適度な距離を持っての生活が可能です。
この家もその通りで親子での生活スペースを分けています。
なお、この家は間取りを大きく変えて、二世帯分のリビング・ダイニングを作っています。1階に和室を設けている点も特徴的。また、2階のリビング・ダイニングはバルコニーと連続してあり、明るい造りとなっています。
こちらは親世帯のリビング・ダイニングの部分。大きなサッシで広い空間となるように演出しています。
こちらは子世帯のリビング・ダイニングです。全体的に明るく作ってあります。キッチンは
対面式で家族との距離が近くなっています。
築40年レベルの住宅について
ここで、住宅が築40年レベルの住宅を解説します。条件はケースバイケースなので一概には言えませんが、概ね次のようなことが考えられます。
基準そのものが異なる
築40年レベルになると、今の住宅と設計の基準そのものが異なります。
良い例が木造住宅の耐震性能です。木造住宅の耐震性は旧耐震・新耐震・2000年耐震と2回変わっていますが、タイミング的には築40年の住宅は新耐震。2000年耐震にはならず、理屈としては今の住宅より性能が劣ります。
他にも、風圧力に対する考え方も変わっているので、今の住宅と同等とは言い切れないのです。
設備が異なる
住宅設備は日進月歩で発達しています。良い例がキッチンです。昔は壁付けのタイプが多かったのに、今ではカウンター式や対面式のものが多数あります。
また、最近では新型コロナの騒動からタッチレスの水栓なども登場しました。当然ながら40年前には無かった設備。40年の歳月の開きを感じます。
老朽化
住宅を構成する資材や設備などは40年も使えるとは限りません。条件にもよりますが、10年を過ぎた頃から痛みが目立つようになって行きます。
これは住宅会社のアフターサービスの体制を見ても分かること。多くの会社は10年間を保証し、それ以降は有償の修理としています。当然ながら築40年の住宅は有償修理の範囲。老朽化が進んだことの現れとも言えるのです。
ちなみに、古い住宅は単なる劣化のみとは限りません。シロアリ被害のような危険度の高いトラブルが発生している場合もあり得るのです。
リノベーションの必要性
前述のように、築40年クラスになると今の住宅と比べて、様々な点で遜色が見えてしまいます。耐震性をはじめとする強度面や利便性の高い設備面など、今の住宅と違う点が多いことでしょう。
また、家は劣化してしまい、多くの部分が古ぼけて見えるかも知れません。色が褪せてしまっただけで家は古臭く見えるからです。
その点、リノベーションをすれば多くの部分の一新、あるいはレベルアップが可能です。
先に挙げた事例を見て分かるように、間取りが変えられたケース、趣味のスペースを作ったケースなど、実に様々。リノベーションが充実した生活をできるように作り変えたのです。
まとめ
築40年のリノベーションの事例を取り上げました。古い家が様々な方向で生まれ変わったことが分かったことでしょう。あるものは広いリビング・ダイニングを、またあるものは趣味のスペースに変わりました。いずれも上手な空間に対する配慮で、生活空間として向上しています。
このようにリノベーションでは築40年クラスでもよみがえります。古い住宅をお持ちの方は検討されてみてはいかがでしょうか。
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