海外のおしゃれなリノベーションホテル特集|アメリカ編
リノベーションを考えたとき、「何を参考にすればいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな時にヒントになるのが、既存の建物を活かしながら新たな価値を生み出している海外のリノベーション事例です。
今回は、見た目の魅力だけでなく、建物の歴史も感じられるアメリカのユニークなリノベーションホテルをご紹介します。
元銀行や刑務所、倉庫などを大胆に再生したホテルには、思わず泊まってみたくなる魅力とともに、空間づくりのヒントが詰まっています。
本記事では、リノベーションを検討している方に向けて、住まいづくりの参考になるデザインやアイデアをご紹介します。
かつての銀行を再生した重厚感あふれるホテル「Hotel Per La(旧:The NoMad Hotel Los Angeles)」

「Hotel Per La」より引用
ロサンゼルスのダウンタウンに位置する「Hotel Per La(旧:The NoMad Hotel Los Angeles)」は、1920年代に建てられた歴史ある銀行をリノベーションしたホテルです。
外観には銀行時代の重厚な雰囲気が残っており、街の中でもひときわ目を引く存在です。館内に足を踏み入れると、天井の高い開放的な空間と、細部までこだわり抜かれたクラシカルな装飾が広がります。
柱や装飾天井などの特徴を活かしながら、家具や照明には現代的なデザインが取り入れられており、新旧のバランスが調和した落ち着いた雰囲気を生み出しています。
歴史的価値のある建物を壊さず活かし、その魅力を引き出している点も印象的です。既存の装飾や構造を活かすことで、シンプルな改修では得られない重厚感や奥行きのある空間が生まれています。
元刑務所のスタイリッシュホテル「The Liberty Hotel」

かつて刑務所として使われていた建物がラグジュアリーホテルへと生まれ変わったユニークなホテルが、ボストンに位置する「The Liberty Hotel」です。
1851年に建てられたチャールズ・ストリート刑務所は、長年にわたり刑務所として使用されていましたが、閉鎖後にリノベーションされ現在のホテルへと再生されました。
重厚な石造りの外観や、レンガ壁、鉄格子といった特徴はそのままに、洗練されたデザインが融合しています。
館内で印象的なのは、開放感のあるアトリウム空間です。高さ約27メートルの吹き抜けには大きなアーチ窓やキャットウォークが残されており、当時の面影を感じることができます。
その一方で、バーやレストランでは刑務所時代の要素がさりげなく取り入れられており、長く刻まれた歴史と、現代の洗練されたデザインの共存が楽しめるでしょう。
刑務所といったネガティブに捉えられがちな歴史を消すのではなく、空間の個性として活かしている点も印象的です。
既存の価値を活かしながら現代的なデザインを重ねることで、新たな魅力が生まれています。
倉庫を活かしたインダストリアルデザイン「Wythe Hotel」

「Wythe Hotel」より引用
ニューヨークのブルックリンにある「Wythe Hotel」は、1901年に建てられた工業用建物をリノベーションしたホテルです。
繊維工場や製造工場として使われていた建物を活かし、無骨な雰囲気が残る空間に生まれ変わっています。
館内では、レンガの壁や鉄骨、木材など当時の素材がそのまま活かされているのが特徴です。
工場建築らしさを残しながらも、洗練された家具や照明を組み合わせることで、温かみのある空間に仕上げられています。また、ベッドの木枠には建物の廃材が再利用されるなど、細部にも工夫が感じられます。
客室の大きな窓からはマンハッタンの景色を望むことができ、歴史ある建物と都市の景観が重なる独特の雰囲気も魅力のひとつです。
館内にはレストランやルーフトップバーも併設されており、宿泊者以外も訪れるにぎわいのある空間となっています。
素材や構造をそのまま活かした空間づくりにより、つくり込みすぎない自然な奥行きが生まれています。
教会をリノベーションした幻想的な空間「The Line Hotel DC」

歴史ある教会をリノベーションしたホテルで、荘厳な天井やアーチ構造がそのまま活かされています。
宗教建築ならではの静けさと、現代的なデザインが組み合わさった独特の雰囲気が広がっています。
館内に足を踏み入れると、まず目に入るのは高い天井と大きな窓から差し込む自然光です。もともとの建築が持つスケール感がそのまま残されているため、ロビーにいるだけでも特別な空気を感じられます。
一方で、歴史的な要素をそのまま残すだけでなく、家具や照明は現代的に整えられており、居心地のよさもしっかりと考えられています。石やアーチといった重厚な素材と、柔らかなインテリアのバランスが心地よい空間をつくっています。
まとめ

アメリカのリノベーションホテルには、単なる改修にとどまらず「建物が持つ歴史や特徴を活かす」という共通点があります。
銀行や刑務所、倉庫、教会といった異なる用途の建物でも、見方を変えることで新しい魅力が生まれています。
こうした考え方は住宅のリノベーションにも通じます。「古いから壊す」のではなく、「どう活かすか」という視点を持つことで、住まいの可能性が広がっていくでしょう。
海外の事例のような発想を取り入れるのも一つの方法ですし、日本の暮らしに合わせて取り入れていくのも良い選択です。
リノベーションや住まいづくりは、それぞれのライフスタイルや価値観によって選び方が変わっていきます。まずは気になる事例を参考にしながら、プロに相談してみてはいかがでしょうか。