平屋リノベーション事例集|成功の秘訣と実践例を徹底解説

少子高齢化を迎えて社会はずいぶんと変わりました。
お年寄りが増えたため、街もずいぶんと変わったと思われます。駅などにはエスカレーターやエレベーターなどが増えたのが1つの現れと言えるでしょう。段差解消などもずいぶん進んだのではないでしょうか。
ところで、この動きは住宅にも見られます。目立つのが平屋のリノベーションの例。2階建てから平屋に変えるケースもあるほどです。
そこで、ここでは2階建てから平屋にリノベーションをした2つの事例と、平屋の特徴について取り上げます。
平屋のリノベ事例1
こちらは築50年の2階建てを平屋にリノベーションにした事例です。
施主様は2階建てのご実家を譲り受けたとのこと。しかし、2階建てはご夫婦で住むには広過ぎました。2階はほとんど使ってはおらず、部屋は空いている状態だったとのことです。
ちなみに、築50年レベルの住宅は現在の住宅よりも緩い耐震基準で建てられています。そのため、大きな地震が頻発する現在では倒壊の危険性があり、やはり不安です。
そこで行ったリノベーションが2階建てから平屋への改装、そして耐震補強を中心としたリノベーションです。
住宅の外観
住宅の外観は住む人の印象を決めることもあるので非常に重要です。
ゴミゴミしている住宅よりも、きれいでスッキリしている家の方が良い印象だと、その家で生活している人までも好印象になるものです。
さて、この家は平屋にすることで外観をスッキリさせています。
一般の2階建て住宅は部屋数などから考えると機能的と言えるのですが、外観から考えると乱雑に見えることが、しばしばあります。
しかし、平屋であれば外観の印象の点で有利です。この家は外観で成功していると言えるでしょう。
ちなみに、外構部分もきれいに整っています。外構部分は家の印象を決める上で重要なポイントです。外構部分でも好印象を与える家となっています。
リビング・ダイニング
以前はリビングとダイニングキッチンが分離していた間取りでしたが、リビング・ダイニングに変えてキッチンを対面式にしています。
窓が広く、シンメトリーに配置してあるのも特徴的です。窓から差した光がキッチンまで届くように作っていて、全体が明るくなるように作ってあります。
また、この家は庭が広々としていましたが、キッチンからも庭全部を臨めるので開放感が溢れています。
玄関
玄関はたたき部分を広く作ってある点も特徴的。関全体がゆったりしています。
リノベーションでは好みを最大限に取り入れることが可能です。特に収納などの自由度は高く、その家に合わせて作れます。
このお宅のご主人様の趣味が弓道なので、その道具を片付けられるように玄関収納を作っています。
間取り
特徴としては、各部屋に日差しがダイレクトに入るように作っています。
以前の間取りは広縁があったので、ダイレクトに日が差す…とまでは言えませんでした。
しかし、新しい間取りは、リビング、和室、寝室の全室に窓があるため、日が差しやすくなっています。開放感の溢れる間取りとも言えるでしょう。
平屋のリノベ事例2
住宅は将来を見据えることも非常に大切です。
それは「子供が生まれて家族が増える」ことも意味するのですが、それと同時に「子供が巣立って家族が減る」ことも意味します。
子供が生まれる時には部屋が必要でしたが、子供が巣立つと部屋が余るようにもなるものです。
さて、こちらのお宅は築34年で、今は使っていない部屋もあるとのこと。また、水まわりが1階と2階に分かれていて、使いにくかったとのことでした。
そこで行ったリノベーションが2階建てから平屋にするリノベーションです。水まわりなども1階に集まるので、使いやすくなりました。
リビング・ダイニング
家の半分以上をリビング・ダイニングに割いている点が特徴と言えるでしょう。
コンパクトで動きやすくなっています。
また、勾配天井としているので、高さ方向への広がりがリビングを更に広くしています。
玄関まわりは非常にシンプルであるのに、中に入ると広々とした空間であるのは魅力的です。
水まわり
このお宅は元々が水まわりを1階と2階に分けてありました。
食事は1階で取れるのですが、入浴には2階に上がらなければいけない…といった感じで、使いにくかったと思われます。
それを平屋にすることで水まわりを1ヵ所にまとめて使いやすくしています。
ちなみに、バリアフリーを考えるならば、この間取りは望ましくありません。階段は転落リスクがある部分で、入浴の都度階段を上らなければいけないのは危険なのです。
間取り
大胆に減築しながら設備をまとめ、書斎が減った分をクラフトルームとして増築しています。しかも、クラフトルームも勾配天井となっているので、広いです。
これによって家はコンパクトになりますが、趣味も楽しむことが引き続き可能。将来も楽しめる家となっています。
平屋の特徴
2つの事例を見て分かるのが「減築」している部分です。
住宅の増築の例はよく聞くのですが、減築はあまり聞かないと思います。
しかし、このことは「減築してまでもする価値が平屋にはある」ということを意味します
では、なぜ減築までして平屋にするのでしょうか。
ここで、改めて平屋の特徴について再確認したいと思います。
生活動線がシンプル
最初に挙げられる点が、生活動線がシンプルな点です。
2階建てになると、上下の動きも生活には必要となります。
しかし、平屋の場合は平面で済むので、動きのムダが減ります。
バリアフリー面で有利
バリアフリー面でも有利です。
そもそも階段が無いので、階段から転落するリスクがありません。
段差解消も今の建材を活用すれば可能なので、有利なのです。
屋根裏の活用がしやすい
屋根裏の活用がしやすい点もメリットと言えるでしょう。
延床面積の絡みもありますが、例えば、ロフトを作って活用することも可能です。
ロフトは収納の他にも趣味のスペースとしても使えます。活用の幅は広いです。
家全体を見渡しやすい
平屋は家全体を見渡しやすいです。
特に今の家はLDKを中心とした間取りになっていて、LDKから見渡しやすくなっています。
仮に、何らかのアクシデントが起こった際には、察知が早いので、速やかに対処ができます。
家庭内事故は対処のスピードが非常に重要。安全性の確保に有利とも言えるでしょう。
子育てにも向く
子育てにも平屋は向いています。
これは子供の安全確保の点で有利だからです。
まず、平屋は家全体を見渡しやすく、アクシデントがあっても対応が可能。子供に何かがあったとしても、素早く対処ができるのです。
次に、階段が無い点が安全性の点で軍配が上がります。階段は転落リスクがあるので、小さい子供にとっては危険です。その点、平屋は階段そのものが無いため、安全なのです。
プライバシーが確保しにくい
平屋は家全体を見渡しやすい点がメリットなのですが、逆にプライバシーを確保しにくい点がデメリットと言えます。
子供が大きくなると、プライバシーを確保してあげなければいけません。その点、2階があれば子供部屋を別の階にすることもできるのですが、階が同じだと音が漏れるケースもあり、プライバシーが保ちにくいです。
まとめ
平屋のリノベーションの事例を中心に取り上げました。
広々とした空間が確保されながらもコンパクト化がされている点が特徴的でした。また、家が使いやすくなっている点も魅力的だと思います。
今の平屋は便利です。リノベーションの選択肢に入れてはいかがでしょうか。
なお、大和ハウスウッドリフォームは平屋のリノベーションにも対応します。平屋を検討する際には、ぜひともご相談ください。
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