昨今、断熱材や冷房効率の向上から注目されている二重サッシ。エコな観点からみてもとてもメリットがあるんです!今回は、リフォームやリノベーションを行う際に、ぜひ検討したい二重サッシについて徹底解説します!

二重サッシとは

二重サッシとは、通常の単一のガラス窓にもう一枚の窓を重ねた構造の窓を指します。これにより、窓の間に空気層が生まれ、断熱効果や防音効果が期待できるようになります。また、二重サッシは「内窓」とも呼ばれ、既存の窓の内側に新たな窓を設置することで二重にすることが一般的です。

二重サッシとよく比較されるのが、ペアガラス(複層ガラス)です。ペアガラスは、2枚のガラスの間に乾燥空気やガスを封入した構造のもので、単一の窓に二重サッシと同様の効果を持たせるものです。二重サッシとペアガラスの大きな違いは、二重サッシが窓自体を二重にするのに対し、ペアガラスは一枚の窓構造内で二重にしている点です。


二重サッシの構造

二重サッシの基本的な構造は、既存の窓枠に新たな窓枠とガラスを追加する形になります。この二重構造により、二枚の窓の間に空気層が生まれ、これが断熱や防音の効果を生み出します。内窓として設置する場合、既存の窓の内側に取り付けるため、工事も比較的簡単でリフォームにも適しています。


二重サッシのメリット

断熱効果

二重サッシは、二枚のガラスの間にできる空気層が断熱材として機能します。これにより、室内の冷暖房効率が向上し、エネルギーコストの削減が期待できます。冬は外気の冷たさを防ぎ、夏は外からの熱を遮断するため、快適な室温を保ちやすくなります。

結露防止効果

二重サッシの空気層が断熱効果を発揮することで、窓ガラスの表面温度が上がりにくくなり、結露の発生を抑える効果があります。結露はカビやダニの発生原因となり得るため、健康面でもメリットがあります。

防音効果

二重サッシは、外部からの騒音を遮断する効果も持っています。二重の窓構造により、音の伝わり方が大幅に減少し、静かな室内環境を保つことができます。特に交通量の多い道路沿いや、騒音の多いエリアに住む場合に有効です。

その他のメリット

二重サッシには、防犯性の向上や紫外線のカットなど、他にも多くのメリットがあります。特に防犯面では、窓が二重になることで侵入が困難になり、安全性が高まります。また、紫外線カットにより家具やカーペットの色褪せ防止にも効果があります。


二重サッシのデメリット

コスト面の考慮点

二重サッシの設置には初期コストがかかります。既存の窓に内窓を設置する場合、窓のサイズや種類によって価格が異なり、比較的高額になることがあります。しかし、長期的にはエネルギーコストの削減や快適性の向上が期待できるため、投資として考える価値があります。

設置に関する注意点

二重サッシの設置には、既存の窓枠の状態やサイズが重要です。特に古い建物の場合、窓枠の状態が悪いと設置が難しくなることがあります。また、窓の開閉が二重になるため、日常の使い勝手に影響が出ることも考慮する必要があります。

メンテナンスや清掃の手間

二重サッシは二重構造のため、窓ガラスの清掃やメンテナンスが通常の窓よりも手間がかかることがあります。特に内側の窓ガラスに汚れがたまると、見た目が悪くなるため定期的な清掃が必要です。


二重サッシを導入する際に検討するポイント

新築住宅での二重サッシ採用の利点

新築住宅では、設計段階から二重サッシを取り入れることで、高い断熱性や防音性を持つ住宅を実現できます。また、新築時に一括して導入することで、コストの面でも効率的です。

既存住宅への後付けの利点と注意点

既存住宅にも二重サッシを後付けすることで、断熱性や防音性を向上させることができます。ただし、既存の窓枠の状態や設置場所のスペースに注意が必要です。リフォーム業者と相談し、適切な設置方法を選びましょう。


まとめ

二重サッシ イメージ

いかがでしたでしょうか?ぜひ、リフォームやリノベーションを行う際には、二重サッシの導入を検討してみてくださいね。