古い賃貸住宅ですが、時として安価で売られるケースがあります。これは前のオーナーが利益確保のために売る場合が多く、まだまだ使える物件である場合が少なくありません。

そして、そのような物件はリノベーションによって快適な住まいに生まれ変わります。

では、どのようにすれば快適な物件になるのでしょうか。

そこで、この記事では賃貸物件を価値ある住まいに変える秘訣を中心に取り上げます。

良い賃貸物件とはどのような物件か

良い賃貸物件 イメージ

まずはどのような物件が「良い物件」とされるかを確認しましょう。

立地条件が良い

まず挙げられる点が「立地」です。

不動産の価値は立地で大きく変わります。

良い例が駅からの距離による価値の違いです。一般的には駅に近い方が価値は高く、離れると目減りしてしまいます。

そのため、良い物件を求めるのであれば、立地条件を確認しましょう。

ちなみに、その土地の地盤強度などは過去の記録から分かることもあります。登記簿を調べると履歴が記載されているので、チェックしましょう。

建物の管理が良い

建物の状態は管理によって異なります。家は手入れされずに放置されると荒れてしまいます。

しかし、メンテナンスが適切にされていれば、築年数が古くても現役で使える場合が多くなります。

物件を購入する際には管理の状態の良い物件としましょう。

ちなみに、過去のメンテナンスの履歴の記録があればベターです。

 

賃貸物件はリノベーションで価値ある住まいになる

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ここで、リノベーションの効果を確認してみましょう。 

良い土地の物件は価値がジャンプアップ

先にも挙げたように、立地条件は不動産の価値を決める上で大きな要因です。

さて、家屋が古くて立地条件が良い物件が見つかる場合があります。物件の状態にもよりますが、新築と比較すると価格差は大きいことが多いです。

このような不動産であれば、リノベーションで不動産価値のジャンプアップが狙えます。

リノベーションによって家屋が注文住宅並みになると、好立地で高品質の建物、という2つの条件が揃います。その結果、不動産の価値が上がるのです。 

築古の物件も現代的になる

築50年を超えるレベルの物件が賃貸住宅として使われているケースがあります。

これらの家もリノベーションで現代的な建物にすることが可能です。

例えば、家屋の骨組みだけを残して全部を変えてしまう、スケルトンリノベーションであれば、内装も設備も一新できるので、現代的な家屋になります。しかも、リノベーションは好みを活かすことも可能。こだわった家づくりもできるのです。 

耐震性などの基本性能も向上

建物には基本的な強度性能があります。

例えば、地震に耐えるための耐震強度、台風などに耐えるための耐風圧強度などです。これらは安全な生活を送る上で非常に大切な要因です。

しかし、古い建物であれば、現代の建物のレベルの性能を満たしているとは限りません。むしろ弱い場合が少なくないのです。

その点、リノベーションでは建物の補強も可能です。基本性能も向上します。

ちなみに、今の耐震補強は単に強くするだけではありません。制振装置を取り付けることによって、揺れによる影響を緩和することが可能なのです。 

安全な家づくりができる

住宅は安全性が非常に大切です。

さて、リノベーションでは建物のバリアフリー化も可能。家の安全性が各段に上がります。

例えば、今のドアなどは段差を非常に小さくしていて、安全性をアップさせています。

また、手すりやスロープの設置も可能。車いすの利用者にも対応可能。お年寄りに優しい安全な家づくりができるのです。

古い味わいを残すことも可能

リノベーションは全体を交換することが可能なのですが、部分的に残すこともできます。

例えば、築50年を超えるような古民家の場合。古民家は和風建築が多く、しかも歳月が生んだ貫禄を持っています。

リノベーションは、この古民家ならではの貫禄を残しながらの改装も可能です。

古民家の持つ「和のエッセンス」を残しながら洋式の設備を融合させると、貫禄のある和モダンも作れます。非常に魅力的なリノベーションが可能なのです。

 

賃貸不動産を価値ある住まいに変える秘訣

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このように、リノベーションで不動産の価値は大きく上がります。

しかし、リノベーションも闇雲にするべきではありません。改装のポイントを踏まえる必要があるのです。

そこで、ここでは賃貸不動産をリノベーションによって価値のある住まいに変える秘訣を紹介します。 

建物の徹底的なチェック

賃貸不動産は入居者が入れ替わります。そして、その都度、建物の管理のレベルも変わります。…几帳面な入居者であればマメにメンテナンスをするでしょうし、ズボラな人であれば不具合を放置するでしょう。

そのため、購入した建物がどのような状態か分からない場合が多いです。建物を徹底的にチェックしなければいけません。

その場合に心強いのがホームインスペクションです。建築のプロが家屋の隅々まで徹底的にチェックしてくれます。

費用は必要ですが、床下や天井裏まで確認してくれて、隠れた問題も発見してくれるのです。 

どの部分の価値を上げるか計画を立てる

リノベーションによって建物の価値は向上しますが、全体の価値が向上するとは限りません。何らかの都合によって、対応ができない部分も発生し得るのです。

また、デザインに関しても同じことが言えます。イメージしていた内装材の手配が難しくなり、対応困難になる場合があるのです。

このような事態は無計画の内にリノベーションをした場合に発生することが多いです。

そのため、リノベーションをするためには、事前に計画を立てるべきです。予算の割り振りと使用する設備・部材などをハッキリさせ、具体的なイメージを作って臨みましょう。 

建物の基本性能の確保

まず挙げられる点は建物の基本性能の確保です。

古い建物では現在の基準に達していない物権が多いため、補強して性能を確保しなければいけません。

先に挙げた耐震性や耐風圧の他にも断熱性や防犯性、そしてバリアフリー性などもあります。

全体の性能を確認して、足りない部分の補強を図りましょう。 

設備と部材の研究

設備と部材の研究も重要となるでしょう。

住宅建材は基本的には高級・中級・普及の3つのグレードに分けられ、性能とコストが違います。

また、フロア材をはじめとする部材も種類によって費用が変わります。

リノベーションをするためには、これらのチェックをしなければいけません。

そのためには、各設備と部材の研究が必要です。候補となる設備・部材はよく確認しましょう。 

予算について 

予算計画は家づくりにおいて非常に重要です。リノベーションもその点は同じなので、事前に予算計画をしっかりと立てなくてはいけません。

特に、ローンを利用してリノベーションをする人には重要となるでしょう。あまりにギリギリでのローン組みは、その後の生活にも影響し得ます。ローンを使う場合は、予算計画の精度を上げて、その上で余裕を持つことが必要となるでしょう。


 まとめ

賃貸不動産のリノベーションと家づくりについて取り上げました。

どのような不動産が良い物件であるか、リノベーションの効果はどのようなものか、賃貸不動産を価値ある住まいに変える秘訣、それぞれについて把握できたことでしょう。

ともかくとして、リノベーションによって古い物件であっても十分によみがえるのです。

ところで、これらのリノベーションも大和ハウスウッドリフォームは対応します。ぜひともご相談ください。