今の住宅はバリアフリー化が非常に進み、安全性は高まっています。これによって便利と感じるお年寄りは多いことと思います。

それでは、子供向けの家づくりに関して考えるならば、バリアフリーのようには進んでいません。家の中には子供にとって危険な場所が少なくないのです。

そこで、ここでは子育て世代に優しいリノベーションについて取り上げます。どのような点があるか分かることでしょう。

基本的な考え方

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まずは子供のいる家のリノベーションにあたっての基本的な考え方を挙げてみましょう。

安全は最優先

子育てを前提とする以上、子供の安全は最優先と考えるべきです。

おしゃれなリノベーション住宅に憧れるかも知れませんが、おしゃれな家が必ずしも安全とは限りません。危険な部分もあるのです。

例えば階段をおしゃれにしたい場合、らせん階段にすると良いかも知れません。しかし、らせん階段は内側が急になっているため、転落の危険性が上がります。そのような場所であっても、子供は危険性を認識せずに使うかも知れません。…子供の転落の危険性は大人が想像するよりも大きいかも知れないのです。

そのようなリスクを低減させるためには安全性について徹底的に検討しなければいけません。また、有効と思われるアイデアは積極的に採用し、デザインなどよりも安全性が大切と考えるべきなのです。

目が届くようにする

安全確保のためには、子供に目が届くようにすることも必要です。

いくら安全対策を取っていたとしても、アクシデントを完全にゼロにすることはできません。子供は大人の想定外の行動をすることが珍しくないのです。

そして、仮に事故が発生したならば、すぐに行かなければいけません。

そのためには全体に目が届くように家を作ることが必要となります。

遊び心が必要

家づくりには遊び心が必要です。子供がいるならば、余計に言えることでしょう。

ただし、この場合のリノベーションは大人向けではなく、むしろ子供向けとすべきです。子供が見て「楽しい」「面白い」と感じさせる演出が必要となるでしょう。

なお、この演出は男の子と女の子では違います。男の子には車や電車など、女の子にはかわいい動物などで演出すると良いと思われます。

成長に合わせて変えられるようにする

住宅は住む人に合わせるのが理想的な姿です。

これは子供のいる家庭でも同じこと。子供の成長に合わせて変えられるようにする方がベターです。

例えば、壁で仕切るのではなく、パーテーションで仕切れば間取りの変更がしやすくなります。子供が小さい内は開放しておいて、大きくなってきたら仕切って子供部屋にすると良いでしょう。


リノベーションのポイント

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次に、リノベーションのポイントを挙げてみましょう。

玄関まわり

玄関まわりのポイントは安全性と収納です。

ドア部分の段差解消と手すりの設置、そしてベビーカーの置き場が必要となるでしょう。

また、ドアは指を挟む危険性のある部分です。指はさみ防止のグッズがおすすめです。

リビング

リビングはおしゃれにしたい部分…ではありますが、子供の居心地も考えるべきでしょう。

例えば、大人の視点からはインダストリアルなテイストがファッショナブルに見えるかも知れませんが、子供の目には怖さを感じるかも知れません。そうすると子供が居づらさを感じるかも知れないのです。

この状態は子供には良くありません。

子供が居るならば子供の居心地を良くするべきです。少しにぎやかに思えるかも知れませんが、子供の目から見て「かわいい」と感じる雰囲気を作ってはいかがでしょうか。

階段

階段は転落のリスクがある場所ですので、安全配慮は非常に重要になります。

そのため、階段は可能な限り「つまずきにくい」ことと「滑りにくい」ことが必要です。

具体的には、階段の角度を緩くして子供が上り下りしやすくすること、滑り止めを設置してスリップを防ぐことがあります。

また、状況に応じては手すりが必要になります。この時、手すりの下からくぐり落ちないように、手すりの下に転落防止の柵などを付けるべきでしょう。

廊下

廊下は子供が走り回る場所です。転倒しにくいように、滑りにくくすることが必要です。

滑って転んで壁に頭をぶつける…といったアクシデントは、廊下が滑りにくければ回避可能な事態なのです。防滑処理をした床材を使うなどして対処しましょう。

ただし、当然ながら教育は必要です。廊下は走るべきではないことを教えましょう。

キッズスペース・子供部屋

キッズスペースや子供部屋は単なる遊び場の提供と考えるべきではありません。「子供の成長を促す場所」と考えるべきです。

子供が小さい内は安心して遊べることが求められますが、大きくなったらプライバシーを守らなければなりません。

例えば、小さい内は親の目が届く位置に子供用のジャングルジムなどが設置して遊ばせ、子供が大きくなったらパーテーションで仕切ってまわりから見えないようにする…といったイメージです。

窓まわり

窓は転落のリスクのある場所です。しかも、2階より上の階になると非常に危険になります。

そのため、窓には小さい子供用の転落防止の工夫が必要です。

例としては、子供の背の届かない位置に窓を設置する。面格子を作るような手段があるでしょう。

ただし、それであっても窓は危険です。子供に対して危険であることを教えなければいけません。注意喚起も忘れずにしましょう。

バルコニー

バルコニーも転落防止の手段が必要となるでしょう。

さて、バルコニーの転落防止は「子供が手すりを乗り越える」こと、「子供が格子や隙間をくぐって落ちないこと」があります。

前者はバルコニーの内側に足掛かりを作らないこと、後者は子供の頭が通らない程度に隙間を狭くすることとなります。

ただし、これも窓と同様に教育が必要です。注意喚起も忘れずに行いましょう。

外構

外構部分は転倒リスクの低減と転落リスクの低減が課題となります。

まずは転落リスクですが、これには段差と滑りやすさと大きく関係します。具体例としては、玄関アプローチ部分のフロア材による段差と滑りやすさです。レンガなどを使えば段差ができやすくなるでしょうし、タイルを使えば雨天時に滑りやすくなります。

また、手すりの下をくぐって落ちるリスクも否定はできません。格子などがあれば転落防止に繋がるので、設置した方がベターです。

通信環境

通信環境も整備しなければいけません。

と言うのも、子供たちもパソコンを使うからです。

今の学校では子供たちにパソコンを支給し、それによって学習を進めています。また、作文などもパソコンを使って提出をすることもあるため、通信環境は必須なのです。ともかくとして、切れにくい安定的で高速な環境が欲しいです。

補助金の有無

子育てに関係する住宅整備には補助金が出ることがあります。金額はケースバイケースとなりますが、確認を忘れないようにしましょう。

ちなみに、補助金には予算枠があるため早い者勝ちである場合が少なくありません。リノベーションの計画の初期の段階で行政に確認するべきでしょう。


まとめ

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子育てする世帯のためのリノベーションについて取り上げました。子供のことを考えるならば納得の行く内容だったことと思います。また、子供の安全と成長のためにも必要であることが再確認できた人も少なくないのではないでしょうか。

ともかくとして、子供はかけがえのない存在で、全力で守らなければいけません。安全性の確保から具体的な手段まで、トータル的に計画して対応しましょう。