ペットに優しいフローリングとは?おすすめ素材と施工のポイント

人に優しいリノベーションがペットにも優しいとは限りません。人にとって心地良い環境が、ペットにとって居心地が悪い場合もあるのです。場合によっては健康被害にも繋がり得ます。
それでは、ペットに優しいリノベーションとはどのようなものになるのでしょうか。
ここで取り上げるのはペットに優しいフローリングです。人の好むものとペットに向くものが違うことが分かると思います。ペットの愛好家の家づくりに参考になることでしょう。
最初に考えるべきこととは
ペットのためのリノベーションを考える場合には、自分の好みや利便性だけを考えるべきではありません。ペットについても同様に考えるべきです。
では、具体的にはどのようなことを考えるべきでしょうか。
ペットの習性
第一に考えるべきなのは「ペットの習性」です。
ペットをしつけることは可能ですが、それでも限界はあります。例えば、犬は壁に平気でおしっこをしますが、この習性をしつけで完全に矯正することは不可能です。
そして、その部分をカバーするためには住宅の内装をペットに合わせなければいけません。犬のおしっこであれば掃除のしやすい内装材を選ぶ必要があるのです。
ペットの身体の構造
ペットの飼育を前提とするリノベーションを考えるならば、ペットの身体の構造も知るべきです。
仮に、ペットの身体を気にせずに自分本位に仕様を決めてしまえば、ペットの身体に悪影響を及ぼしかねません。
例えば、滑る床で子犬を飼う場合、脚が未発達なためバランスを崩しやすくなります。また、この状態が続くと犬の腰の部分に余分な力が加わるので、発育に影響する場合もあり得るのです。
ペットの成長・老化
ペットは成長しますし、老化もします。
家を作る際には、成長や老化についても配慮するべきでしょう。
例えば、犬は成長すると筋力が強くなるため、運動の場の提供が課題になります。
その一方で、老化するならば筋力が低下するので安全配慮が課題となります。フローリングであれば滑らないようにすることが重要です。
ペットのシックハウスもある
シックハウスは化学物質による疾患ですが、ペットも汚れた空気で健康被害を起こし得ます。
ペットは身体が小さいだけに感受性が強い場合もあり、注意が必要です。
フローリング選びのポイント
次に、フローリング選びのポイントを機能面から紹介します。
<h3>滑りにくいもの</h3>
まず挙げられるのが「滑りにくいもの」です。
先に挙げたように、子犬などを飼う場合には滑りやすい床は向きません。身体の構造を考えるならば、滑りにくいものを選ぶべきです。
適度にクッション性のあるもの
クッション性もフローリング材には必要です。
あまりにも固い場合には足に衝撃が加わってしまうため、足腰にダメージを受けることがあるからです。
特に、猫のように飛び上がって遊ぶペットにはクッション性が必要となるでしょう。
ちなみに、クッション性があれば足音の軽減にも繋がります。比較的にはなりますが、走ったとしても下の階に響きにくくなります。
汚れが付着しにくいもの
汚れが付着しにくいフローリング材があります。
掃除が容易にできるメリットがあり、ペット飼育に向いています。
特に、猫のおしっこなどはニオイがするため、掃除のしやすさがフローリング材選びのポイントと言えるでしょう。
爪が引っかかりにくいもの
ペットが走りまわっているときに爪がフロアに引っかかってしまうと、場合によってはケガにまで発展してしまいます。特に、老化したペットの場合は危険です。
そのため、爪が引っかかりにくいタイプが望まれます。
ちなみに、引っかかるからといって爪を切り過ぎるのも良くありません。切り過ぎると血管に当たってしまい、出血することもあるからです。
傷付きにくいもの
傷の付きにくさも選ぶポイントとなります。
ペットは床に爪を立てる場合も多く、一般のものを使うとボロボロになってしまいます。
例えば、表面の柔らかい無垢フローリングの場合は爪で傷だらけになることでしょう。フローリング材は補修がある程度は可能ですが、傷だらけになってしまうと心が折れると思います。
そのような状態にならないためには傷が付きにくいタイプを選ぶのが1番です。
化学物質を出しにくいもの
前述のように、ペットであってもシックハウスになり得ます。
そのため、使う資材は化学物質を可能な限り出さないものとすべきです。
クッションフロアの施工には接着剤を使うので、接着剤の化学物質の放散についても確認しましょう。
ペットに優しいフローリングの施工とは
それでは、実際にペット用に優しいフローリングには、どのようなものがあるのでしょうか。
ペット対応製品がおすすめ
結論から言うならば、ペットの飼育には一般的なフローリングは向きません。前述のように、フローリング材は滑りやすくなっているからです。
ペットの飼育にはペット対応の床材を選ぶべきでしょう。
ちなみに、天然木の無垢フローリングであれば天然素材だから大丈夫…と思うかも知れませんが、この考え方はあまり良くありません。というのも、犬にしても猫にしても地面を歩く動物で、板の上を歩くような身体ではないからです。
それどころか、無垢フローリングには傷や汚れが付きやすいものがあります。ペットに汚されても我慢しなければいけないのです。
ペット対応製品にはどのようなものがあるか
それでは、ペット対応製品にはどのようなものがあるのでしょうか。
クッションフロア
第一に挙げられるのがクッションフロアです。
クッションフロアはビニールを基材としたシート材。クッション性が良好なのでペットの足にも優しいです。
また、クッションフロアには汚れが付着しにくいタイプの他、防臭や抗菌などの機能を持たせたタイプがあります。
ペットと過ごすならば掃除が必要ですが、このような機能の付いたフロア材は非常に便利。ペット飼育に適しています。
タイルカーペット
タイルカーペットもペット飼育に適しています。表面は柔らかく、滑りにくいからです。
しかも、汚れた場合や傷が付いた場合には部分的な交換も可能。爪で傷が付いたとしても交換で対応ができるのです。
ただし、表面の状態には注意が必要です。ケガをしないように、ペット用のタイルカーペットを選ぶべきでしょう。
木でもペット用の製品がある
一般的なフローリング材はペットの飼育には適しません。
しかし、ペット飼育のために開発された木製フローリング材があります。
これは表面に滑りにくい加工を施したもの。天然木の味わいとペットへの優しさを両立させた商品と言えます。
ただし、一般のフローリング材よりもコストアップになる場合があります。業者と相談する際にはコストをしっかりと確認しましょう。
防音対策について
ペットを飼う場合、戸建て住宅であっても騒音に気を付けなければいけない場合があります。
良い例が賃貸併用住宅へのリノベーションです。家の一部を貸すのであれば、借りる人の生活の利便性確保も不可欠なのです。
その場合、特に遮音性が重要になります。この場合の遮音は鳴き声が聞こえないだけでなく、足音が響くのも防がなければいけません。床が特殊になりますので、業者と相談する際には十分に確認しましょう。
まとめ
ペットに優しいフローリングの施工について取り上げました。
人間の好むものとペットに優しいものの違いが把握できたことと思います。また、どのような製品が適するかも掴めたのではないでしょうか。
ペットを飼うならば相応の責任を持たなければいけません。リノベーションに当たっても、その責任は発生します。ペットを大切にするならば、ペットに優しい仕様にすることを忘れないようにしましょう。
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