リフォーム・リノベーションにかかる費用を正しく把握!見積もりと予算管理のポイント

リフォーム・リノベーションによって家づくりをすれば、新築住宅を購入するよりも価格が抑えられる場合が多いです。新築はプレミアが付くような価格で、中古の20%増しとも言われるからです。
しかし、そのようなリフォーム・リノベーションであっても費用を把握しておかなければいけません。
そこで、ここではリフォーム・リノベーションの費用をチェックするポイントを中心に解説します。
リフォーム・リノベーション費用の基本構成とは?
リフォーム・リノベーションの費用は「材料費」「施工費」「諸経費」の3つの合算ですが、これらはどのような費用なのでしょうか。
材料費
材料費は設置する設備や交換する資材の費用です。
例えば、浴室のリフォームの場合には設置するユニットバスの購入費用が主なものとなります。
施工費
施工費はリフォーム・リノベーションに携わる人の人件費になります。
なお、これは携わる人数や工期によっても変動します。2人で可能な工事と3人必要な工事で変わりますし、2日で済むか3日で済むかによっても異なります。
諸経費
諸経費は資材の管理費用や業者のランニングコストが主な内容です。
倉庫代、運賃などがメインですが、業者の会社としてのランニングコストも含まれます。
見積もりの取得方法とチェックポイント
次に、見積りの取得方法とチェックポイントを取り上げます。
この段階を間違うと良くない業者に当たる可能性が高かくなるので注意が必要です。
業者との相談
まずは業者との相談です。
この時に必要なのが「リフォームする理由」です。この理由をハッキリさせておけば業者との相談もスムーズに進みます。
なお、業者は複数箇所としましょう。それぞれに得意分野があり、価格も異なるからです。
業者選定
次は業者選定です。
相談した業者の中から最良のところを選定します。
この時のポイントが「価格だけで決めない」こと。価格だけで決めると悪質な業者に当たる可能性が増すからです。
業者による現地チェック
次に行うのが業者による現地のチェックです。
この時に重要なのが「情報」です。過去の修繕の履歴なども参考になるので提示をしましょう。
提案・見積書作成
以上のような過程を経て、業者から提案・見積書が提示されます。
見積書が出来たならば、金額の明細までしっかりと確認しましょう。また、提示された案の確認も不可欠です。打ち合わせ通りになっているかチェックしましょう。
予算オーバーを防ぐ!計画的な予算管理の方法
リフォーム・リノベーションを進める際、予算オーバーを避けるためには適切な管理が必要です。
では、どのような管理方法があるのでしょうか。
費用相場を調べておく
リフォームの相場はネットで調べることが可能です。
あくまでも概算にはなりますが、有益な情報となるでしょう。
ちなみに、設備の価格は高級・中級・普及の3つのグレードに分かれます。グレードをどれにするかを最初に選ぶことが大切です。
予算の検討
予算の検討は精度の高さと余裕が重要です。
実際の見積り金額は出るまで分かりませんが、調査をした費用を元に予算を決めましょう。
そして、この時に余裕をどれくらいにするかも考えておきましょう。
なお、ローンを利用するのであればローンの調査も必要です。
補助金のチェック
リフォーム・リノベーションには補助金が活用できるケースが少なくありません。
良い例が省エネ性を高めるリフォームです。
断熱材を良いものに変える場合や太陽光パネルを設置する場合などは、補助金の有無を自治体に確認しましょう。
見積書の確認について
見積書は明細表まで確認が必要です。
その際には工事がどのように行われるかなどもチェックをしましょう。
なお、見積書の確認にあたっては工事の知識があった方がベターです。見積書と打ち合わせた内容にズレがあるかのチェックに使えるので、ぜひとも勉強をしておきましょう。
リフォーム・リノベーション費用を抑えるためのコツ
リフォーム・リノベーションには費用を抑えるコツがあります。
ここでは、どのような工夫があるかを取り上げましょう。
複数の業者を比較
前述のように、相談する業者は複数でなければいけません。
これは業者によって得意分野があることと、メーカーへの発注数量が異なるからです。いずれもコストを決める重要な条件です。
また、値下げの交渉も考えましょう。
ただし、安易に値下げに応じる会社は避けた方が無難です。コストダウンが工事の品質に影響する場合があります。また、価格だけで選ぶと悪質な業者に当たる可能性も出て来ます。
優先順位を考えておく
優先順位を考えておくことも重要です。
コスト的に無理が生じた場合には、費用を落とすべき順位がハッキリするからです。
設備のグレード・機能を再検討
設備はグレードや機能によっても費用が変わります。
グレードや機能を落とすとコストが下がります。
また、メーカーは毎年のように新商品を出して来ますが、この時に発生するのが型落ち品です。
型落ち品を使えば安く済むケースがあるのでチェックしましょう。
まとめてリフォームをする
複数箇所をまとめてリフォームすると価格が下がる場合があります。
設計や資材の発注がまとめてできるので、コストダウン効果が狙えるのです。
資材を自分で購入
資材を自分で手配することで、費用を抑えられる場合があります。インターネット上では、住宅設備や建材を扱う通販サイトが多数あり、資材のみを個人で購入することができます。場合によっては、業者が発注する価格よりも安く手に入ることもあるのです。
ただし、施工会社を通さずに資材を購入するにあたり、以下の点に注意が必要です。
注文・納材・検品は自己責任
施工会社は商品を保証できない
施工会社によっては、持ち込み品の使用を受け付けていない場合がある
個人での手配を検討している場合は、購入前に施工会社に確認することをおすすめします。
補助金の活用
前述のように、リフォーム・リノベーションには使える補助金があります。ぜひとも活用しましょう。
ただし、補助金は予算の枠があり、遅い場合は補助金を受けられない場合もあり得ます。
DIYも検討
DIYで設置をすると人件費が浮きます。
ただし、DIYで可能な工事と困難な工事があります。自分の技量を知っておくことが必要です。
内で満足度を高める!優先順位をつけたリノベーション計画
前述のように、リフォーム・リノベーションには優先順位が必要です。
では、どのように優先順位を決めればよいのでしょうか。
ケースによっても異なりますが、順番に挙げてみましょう。
1位:設備の損傷
2位:安全性のアップ
3位:経済性
4位:機能の向上
5位:快適性
6位:デザイン性
ただし、上記はあくまでも一例です。経済事情や破損の状況によって合わせることが必要となります。
不意の追加費用を防ぐ!契約時に押さえておきたい注意点
費用を抑えるには追加での発生を防がなければいけません。これは契約時の確認が重要となりますが、どのような点に気を付けるべきでしょうか。
希望予算と優先順位が合致するか
最初に伝えた希望金額に合致するかを確認しましょう。
この時に重要なのが、先に挙げた優先順位に合致するかどうかです。
合っていない場合には追加の工事が必要となる場合があるからです。
合致していない場合には、必要な部分の機能が落とされている場合もあり得ます。再確認が必要となるでしょう。
資材の内容
使用する資材が打ち合わせ通りかの確認も必要です。
仮に違う場合にはイメージと掛け離れた仕様になってしまいます。
また、最初に狙ったコストダウン効果も薄れる場合も考えられます。
見積書が出て来た時に明細表に照らし合わせて確認をしましょう。
工事内容の確認
工事の内容確認も費用のチェックには欠かせません。
というのも、設備の設置には既存の設備の撤去などの付帯工事が必要だからです。
なお、工事の内容に合わせて、リフォーム工事の期間中の仮住まいの費用も計算に入れておくべきです。
打ち合わせた内容に合っているか
打ち合わせに合致しているかも重要です。
この確認をなおざりにすると「言った・言わない」と争うことにもなり得るからです。
特に、コストと仕様は大きく関係するので、しっかりと確認しましょう。