この記事では、ペットと一緒に暮らすリフォームについて紹介します。

ペットの愛好家にとって、「ペットに優しい家づくり」は非常に大切なことと思います。愛好家にとっては家族の一員とも呼べるでしょう。

それでは、ペットの愛好家にとっての家づくりとはどうあるべきでしょうか。一般の住宅とは違った特色が考えられますが、どのような点で気を付ければ良いのでしょうか。

そこで、ここではペットと一緒に暮らすリフォームについて紹介します。

 

ペットのために考えたリフォーム:快適な生活空間を作る秘訣

 

ペットとの生活を考える場合、「ペットの居心地を最優先にする」という回答が返って来るかも知れません。確かにそれは満点なのかも知れませんが、プラスアルファは可能です。それは「飼い主との幸せな時間」です。

そこで、ここでは快適な空間を作る秘訣として、次の3点について挙げて解説したいと思います。


  • ペットの安全を考えた空間

  • ペットの健康を考えた空間

  • ペットと遊べる空間


それぞれについて解説しましょう。 

ペットの安全を考えた空間

まずはペットの安全を優先すべきでしょう。

ペットの安全は次の要素で決まります。


  • 食事

  • 水分補給

  • 運動

  • 清潔さ

  • 遊び


そのため、食事や水分補給などを満たした居場所を作ってやること、運動や遊びが可能な場所を作ることが必要です。

良い例が猫のためのキャットウォーク。運動と遊びの要素を満たす設備として、リフォームに望まれます。

なお、キャットウォークは部屋のデザインを面白くする上でも有用です。楽しい部屋が作れることでしょう。

ペットの健康を考えた空間

ペットの健康を考える上でも前述の5つの条件が当てはまりますが、これもプラスアルファの条件が欲しいです。

それは「ペットの年齢」の問題です。

というのも、ペットも人間と同様に加齢が問題になり、身体の状態も変わります。例えば、単に歩くにしても、床が滑ってしまうと腰に余計な負担がかかり、健康被害にも発展し得る…というケースが考えられるからです。

そのため、ペットを考えるのであれば、床材をはじめとして内装材の工夫も必要となります。

ペットと遊べる空間

ペットと遊べる空間の検討も大切です。

飼い主にとってペットは癒しのためにも重要と言えるから。そのためにはペットと遊べる空間作りが必要なのです。

この良い例が先に挙げたキャットウォーク。猫を遊ばせるために必要なのですが、飼い主にとっても有益でしょう。猫を膝の上に座らせることも癒しでしょうが、飛び回っている猫を見るのも楽しめるでしょう。

 

ペットの安全と快適さを守る!リフォームで実現したペットフレンドリー空間


ここで実際的な空間作りについて取り上げましょう。

ペットのいる空間作りのためには建材レベルからの検討が必要です。一般の建材は人の生活に合わせて設計されているため、ペットの生活条件に合致するとは限らないからです。例えば、人の足と犬や猫の肉球は違います。やはり、それに合わせた建材が必要なのです。

では、ペット用の建材にはどのような物があるのでしょうか。

ここでは以下の3つの建材の例を挙げてみましょう。


  • ペット用床材

  • ペット用壁紙

  • 機能性内装材


それぞれについて解説します。

ペット用床材

先にも挙げたように、ペットは加齢によって腰に負担がかかってしまうことが少なくありません。

この主な原因は床材の滑り。もともとペットは地面を歩く足となっているので、ツルツルとした床材とは相性が良くないのです。

そこで使われるのがペット用の床材です。これは通常の床材と違い、ペットの足との摩擦に配慮されたもの。ペットの腰の負担が軽減されます。ペットの安全に有益な床材なのです。

ペット用壁紙

猫は壁を引っ掻くことがあり、一般の壁ではすぐにボロボロになってしまいます。…これでは見た目が良くありません。

そこで使われるのがペット用の壁紙です。これは一般の壁紙よりも強度を上げたタイプ。一般の壁紙とは違って傷つきに強いです。

ただし、猫の場合は爪とぎの場所を作ることも必要です。

機能性内装材

内装材には「消臭」「抗菌」「汚れに強い」と言った機能を持たせたタイプがあります。

ペットのニオイ対策や衛生面で有用です。

例えば、ペットの糞の始末は意外に手間がかかるもの。また、ニオイが残ると居心地も悪くなってしまいます。

その点、消臭や汚れ対策のある内装材であれば掃除が簡単ですし、ニオイ対策もできています。ペットとの居場所を快適に保つことでしょう。

ちなみに、これはトイレなどにも使えます。

 

ペットの健康をサポート!生活空間の工夫で快適さを追求

前にも述べたように、ペットの健康維持は非常に大切です。

そのために建材レベルからの工夫があるのですが、リフォームを間取りレベルから行うのであれば、「もう一歩踏み込んだ工夫」が可能です。

ここでは、そのような工夫の事例として、次の3つの点から考えてみましょう。


  • 通気性

  • 断熱性

  • 採光


通気性

通気性は空気環境維持のために必要です。換気扇はそのために必要なのですが、ペットを考えるならば、窓や間取りも検討するべきでしょう。

例えば、窓の配置を工夫すれば風が通りやすくなりますし、壁を少なくすれば空気のよどむことも少なくなります。

また、室内窓も有効です。部屋と部屋の間に風が通りやすくなるので、空気環境の改善に役立ちます。 

断熱性

断熱性も重要です。

室内の気温が保たれていないとペットの健康状態にも悪影響を及ぼすからです。

気温は確かにエアコンでのコントロールも可能ですが、光熱費を考えるならば良い手とは言えません。

また、家屋の気温の均一化には家屋そのものの断熱性のアップが必要なのです。

なお、今は断熱性を持たせた塗料もあります。通常の断熱材を併せれば効果が上がるのでおすすめです。

採光

明るさの維持もペットには必要でしょう。

ペットは人間とは違って自然に近い存在。それだけに自然に近い環境を整えなければいけません。

採光はその上で必要条件。ペットの体内時計の維持のために必要です。

なお、採光の条件を整えれば部屋を広く見せることが可能。より良い生活空間作りに有効です。

 

ペットと人が共に過ごしやすい!家族全員の快適さを考えたリフォーム

ペットと人との共存を快適にするためには、ペットの習性に合わせた家作りが必要です。

また、人のためには、前に挙げた条件に併せて生活動線の確保も考えなければいけません。

例えば、動線確保のために通路を広くしたり、壁を少なくしたりする。ドアもペットの通りやすいタイプに変えるなどです。

このような家作りはフルリフォームであれば可能になること。アイデア次第でもあるので、ペットの習性に配慮して検討しましょう。

 

ペットとの暮らしをもっと楽しく!収納スペースと遊び場の工夫

先にも挙げたように、ペットとの暮らしを楽しくするためには遊び場が必要です。

キャットウォークはその代表例です。

しかし、単にキャットウォークを作るだけではなく、収納と一体化させればスペースの有効活用にも繋がります。また、キャットウォークの配置は遊べます。収納も楽しくなるでしょう。

 

リフォーム後の変化を実感!ペットと共に過ごす新しい生活の魅力

ペットと過ごす生活環境が整うと、人にとっても非常に良い効果が現れます。

メンタル的にも肉体的にも良いのですが、どのような効果が見られるのでしょうか。

癒し効果

「アニマルセラピー」という用語をご存じでしょうか。

メンタルヘルスに関係する用語なのですが、ペットのもたらす「癒し」の効果を表す言葉です。

人は孤独でいるとメンタル的に良くありませんが、ペットがいれば癒し効果を得られ、メンタルが回復するのです。

現代社会はとかくメンタルが傷つく時代。アニマルセラピーの受けられる家は人の生活にも良い影響を与えるでしょう。

肉体面の改善

人の身体は精神とは切っても切れない関係にあります。

例えば、精神的に不安定になるならば腹痛や頭痛を覚えます。これはメンタルが肉体に及ぼす影響です。

その一方で肉体が良くなればメンタルも良くなります。温かくて美味しいものを食べれば幸せを感じることが、その証拠です。

さて、ペットの飼育も肉体面で良い効果を現します。アニマルセラピーでメンタルが改善し、肉体も良い状態になるのです。