住宅の建築費の高騰が続く今、コストダウンの重要性が更に増しています。

そうは言っても家作りは妥協するべきではなく、最良のものを作るべきです。安さだけを求めるならば、いずれ後悔することになるでしょう。

そのため、予算を抑えてグレードアップするアイデアが非常に大切となります。

そこで、ここでは予算を抑えた上で行う部分リノベーションと装飾アイデアを紹介します。

価格高騰でも安心!部分リノベーションの賢い選び方


部分リノベーションをするには闇雲に箇所を選ぶべきではありません。リノベーション箇所を選ぶためのポイントを絞り、それに沿って決めることが必要です。

では、箇所を選ぶためのポイントはどのようなものでしょうか。また、効果的なリノベーション箇所にはどのようなものがあるのでしょうか。

賢く部分リノベーション箇所を選ぶためのポイント

まずは、リノベーション箇所を選ぶポイントを挙げてみましょう。

主な選定ポイントは次の通りです。


  • 破損や不具合の発生箇所のチェック

  • 生活の利便性を左右する箇所のピックアップ

  • リノベーション箇所の優先順位付け

  • 設備の性能とデザインを確認

  • 部分リノベーションの場合は生活の快適性に関係する部分を選ぶべきです。


具体的には破損や不具合を最初にチェックし、その次に快適性に関わる部分、その上で優先順位と設備を決めると良いでしょう。

効果的なリノベーション箇所とは

前にも述べたように、部分リノベーションは不具合のチェック、その上での快適性に関わる部分の確認に移行します。

そのため、効果的なリノベーション箇所は破損しやすい場所、そして生活を快適にする部分とするべきでしょう。

具体的には次の箇所です。


  • 浴室

  • トイレ

  • キッチン

  • 内装


まずは破損しやすい部分の水まわり、浴室やトイレが挙げられます。これは生活の快適性にも直結するので効果的な箇所と言えるでしょう。

次に、日常的に目に付く部分、内装が挙げられます。

ちなみに、どれにするかは前に述べた優先順位に合わせることが必要です。


装飾で差をつける!予算を抑えたおしゃれな部屋作り


限られた予算の中でおしゃれな部屋は単に気に入ったアイテムを並べるだけではいけません。おしゃれな部屋を作る上でもコツはあるのです。

ここでは、そんな部屋作りのコツを挙げてみましょう。

予算を抑えながらおしゃれな部屋を作るコツ

おしゃれな部屋を作るコツは次の通りです。


  • デザインのコンセプトを決める

  • コーディネートに注意する

  • アクセント的に豪華な部分を作る


順番としては、内装のコンセプトを決めて、そのコンセプトに沿ったデザインや雰囲気を検討。その上で雰囲気作りのコーディネートを考える…といったイメージです。

ちなみに、部屋を豪華に見せるためにはアクセント的であっても豪華な部分が欲しいもの。コーディネートを決める段階で、豪華にする部分を決めると良いでしょう。

インテリア小物について

インテリアは壁紙や床材で雰囲気が決まる…という考え方も当たってはいます。

しかし、もう一歩踏み込んで小物にも注意をすれば、一層おしゃれになるものです。特に、素材へのこだわりは重要です。

では、どのような素材の小物があるのでしょうか。


  • ウッド素材のアイテム

  • ロートアイアン風のアイテム

  • シャープな金属素材

  • インテリアグリーン

  • 石やレンガで作るアイテムもおもしろい


インテリア小物で重要なのは部屋の雰囲気とのコーディネート。その上で、デザインや素材を検討すると良いでしょう。

素材は決して高価なものでなくても問題なく、ホームセンターや100均で手に入るものでも十分です。

 

賢い素材選び!コストを抑えて高級感を出す方法

内装材の素材は実は種類がそれほど多くはありません。基本的には天然素材と人工的な素材に分けられ、天然素材は木や石など、人工的な素材としては金属やプラスチック、そして布などです。

では、高級感を出す素材とは何か…というと、部屋に合わせる必要があるのですが、ウッド素材が手に入りやすく、おすすめです。

ただし、ウッド素材でもそれだけでは安っぽくなるので、ある程度の加工は欲しいところ。前述のように、木工用のニスでも塗ればレトロ感が増して高級感が出て来ます。

 

DIYの可能性を広げる!部分リノベを自分でやるメリットと注意点

部分リノベはDIYでもある程度は可能です。

しかし、闇雲にするべきではありません。DIYで可能な範囲や予算の検討が必要です。また、注意点もあります。

DIYで可能な範囲

DIYで可能な範囲は次の工事です。


  • 資格が必要のない工事

  • 施工精度がそれほど必要のない工事

  • 重量物を扱わない工事


可能な工事として代表的なものは壁紙の張り替えです。また、DIYの技量にもよりますが、フロア材工事も可能な場合があります。

その反対に、資格が必要な工事もあります。代表的なのは電気工事や水道工事。資材の入手は可能ですが、無資格者はしてはいけません。

 

予算を抑える方法

予算を抑えるためには、施工コストと材料コストをどこまで落とすかがカギとなります。

具体的な方法は次の通りです。


  • 複数業者から相見積もりを取る

  • 可能な工事はDIYで行う

  • 資材を自分で発注することも考える


資材はネット経由で探せるものが少なくありません。ある程度絞ることができれば、最安値のものを選べるので便利です。

DIYでやる場合の注意点

次に、DIYでやる場合の注意点を挙げましょう。


  • 材料は余裕を持つ

  • 現物の確認ができればベター

  • 自分の技量の範囲で行う


特に重要なのは「自分の技量の範囲で行うこと」です。自分の技量を超える仕事に挑戦すると失敗の可能性が高くなります。

 

効率的な間取り変更!狭い空間を広く使うためのリノベアイデア

空間を広く見せるためのポイントは「視界の広がり」と「採光」の改善にあります。

内装全体が視界に納まってしまうと狭く感じますが、「見渡すレベル」になれば、広がりを感じるのです。また、広く認識するためには「光」も重要。自然光を取り入れることが重要となるでしょう。

では、具体例にはどのようなものがあるのでしょうか。

視界を広げる

視界を広げる具体的な方法としては、次のものが挙げられるでしょう。


  • 間仕切り壁を減らす

  • 縦方向に空間を伸ばす

  • 収納の工夫


意外と重要なのが収納の工夫です。

タンスのような家具を置かないためには収納の工夫が必要だからです。

基本的にはウォークインクローゼットを使い、床下収納や天井裏収納、そしてロフトなども検討すると良いでしょう。

採光

採光は窓の位限り大きくすると採光の条件は良くなるのですが、大きくし過ぎるとプライバシーの問題が発生するかも知れません。

また、窓の大きさと配置は家屋の耐震性にも影響します。闇雲にはできないので、業者と十分に相談をしましょう。


プロの力を借りて賢くリノベ!予算内で実現する本格的な仕上がり

前にも述べたように、リノベーションはDIYでもある程度は可能です。また、資材発注も個人レベルでできる部分も多いでしょう。DIYも名人クラスになれば、多くの工事をこなすかも知れません。

しかし、本格的なリノベーションとするならば、やはりプロの力を借りるべきです。

ただし、プロの力を借りるにしても注意点があります。

主なものは次の点です。


  • 予算をハッキリしておく

  • 可能な工事だけでなく、困難な工事も聞いておく

  • 業者の施工実績を確認する

  • 口コミ情報を調べる


予算が決まっているならば、最初に予算をハッキリと決めて担当者に伝えるべきです。また、担当者からは予算内で可能な工事と困難な工事を聞くことが大切です。

 

ただし、施工の可否は業者によっても異なります。自分に合った会社を知るためには、施工実績や実際にリノベーションした方の声などを、しっかり確認することをおすすめします。