リノベと相性抜群!室内グリーンで彩る快適インテリア

リノベーション空間をさらにワンランク上の空間にしてくれる「室内グリーン(観葉植物)」をご存じでしょうか。
植物が持つ生命力と自然な色彩は、リノベーションで作り上げた空間に温かみと彩りを加え、日々の暮らしをより豊かにしてくれます。
この記事では、なぜリノベーション空間にグリーンが最適なのか、そのメリットから、置く際の注意点、おすすめの種類まで、具体的なインテリア術を詳しく解説します。
リノベーション空間にグリーンが最適な5つのメリット
観葉植物を置くことには、見た目のおしゃれさ以外にも、私たちの暮らしを快適にする多くのメリットがあります。特に、素材やデザインにこだわったリノベーション空間とは相性抜群です。
室内の空気を綺麗にしてくれる
植物は、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するだけでなく、「天然の空気清浄機」としての役割も果たします。
特に、リノベーション後の新しい建材や家具から放出されることがあるホルムアルデヒドやキシレンといった有害物質を吸着・分解してくれる効果が期待できます。
これは「エコプラント」とも呼ばれ、シックハウス症候群の対策としても有効です。こだわって作り上げた空間だからこそ、空気の質にもこだわりたいものです。グリーンは、その願いを自然な形で叶えてくれます。
リラックス空間になる
植物の緑色は、人の心を落ち着かせ、目の疲れを和らげる効果があると言われています。パソコンやスマートフォンで目を酷使しがちな現代人にとって、ふと視界に入るグリーンの存在は、貴重な癒やしとなるでしょう。
また、植物には自律神経を整え、ストレスを軽減する効果があると言われています。リノベーションで実現したお気に入りのソファに座り、グリーンを眺めながら過ごす時間は、まるで深いリラックス感をもたらしてくれるでしょう。
室内がおしゃれになる
リノベーションで人気の、壁を取り払った広々としたワンルームLDK。そのままでも開放的で素敵ですが、大型の観葉植物を置くことで、リビングとダイニングを緩やかに仕切ることが可能です。圧迫感なく空間にメリハリが生まれ、より洗練された印象になります。
また、部屋の隅や何もない壁際にシンボリックな植物を置けば、そこが視線を集める「フォーカルポイント」となり、空間全体が引き締まります。
コンクリートやアイアンといった無機質な素材と、植物の有機的な曲線が組み合わさることで、お互いを引き立て合い、ハイセンスなインテリアが完成します。
調湿効果がある
植物は、根から吸い上げた水を葉から水蒸気として放出する「蒸散」という働きをします。これにより、室内の湿度を適度に保ってくれる天然の加湿器のような効果が期待できるでしょう。
特にエアコンの使用で乾燥しがちな冬や、湿気がこもりがちな夏において、グリーンは室内の湿度バランスを快適に整える手助けをしてくれます。肌や喉の乾燥を防ぎ、快適な温熱環境を維持する上で、グリーンはデザイン性だけでなく機能面でも貢献してくれるのです。
植物に愛着が生まれる
観葉植物を導入することで、その植物に次第に愛着を持てるようになってきます。水をあげたり、成長を観察したりする時間は、忙しい日常から少し離れて穏やかな時間になるでしょう。新しい葉が出たり花が咲いたりすると、日常の中に小さな喜びを見つけられるでしょう。
室内グリーンを置く際の注意点
多くのメリットがある室内グリーンですが、生き物である以上、長く元気に育てるためにはいくつかの注意点があります。購入してから後悔しないよう、基本的なポイントを押さえておきましょう。
日当たりを考慮して設置する
植物にとって光は最も重要な栄養源です。多くの植物は日光を好みますが、種類によっては直射日光が苦手なものや、耐陰性もあります。置きたい場所の日当たり具合を事前に確認し、その環境に適した植物を選びましょう。
リノベーションで大きな窓を設置した日当たりの良い場所には日光を好む植物を、玄関や廊下など光が届きにくい場所には耐陰性のある植物を選ぶなど、適材適所の配置を心掛けてください。
植物の成長を考慮する
購入したときにはちょうど良いサイズでも、植物は年月をかけて大きくなる植物もあります。数年後には倍以上の大きさに育つことも珍しくありません。
最終的にどれくらいの高さや幅になるのかを想定し、十分なスペースを確保できる場所に置くことが大切です。天井の高さや周囲の家具とのバランスも考慮しましょう。また、成長に合わせて剪定が必要になる場合もあります。
どこに置きたいのかを考える
リノベーションをする際は、植物をどこに置きたいのかをプラン段階から考えておくことも大切です。
人がよく通る場所に置くと、ぶつかって葉を傷めたり、鉢を倒してしまったりする可能性があります。また、エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は、植物が乾燥しすぎて弱ってしまう原因になるため避けるべきです。植物にとっても、人にとっても快適な場所を見つけることが、長く付き合っていくコツです。
しっかりお世話をする
基本的なお世話は水やりです。しかし、単純に毎日あげれば良いというわけではありません。土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本ですが、植物の種類や季節によって必要な水の量は異なります。水のやりすぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。
その他、定期的に葉のホコリをとったり、成長期に合わせた肥料をやったり、数年に一度の植え替えたりなど、愛情を持ってお世話をしてあげましょう。
虫や病気に気をつける
室内で育てていても、ハダニやカイガラムシ、アブラムシといった害虫が発生することがあります。
風通しの悪い場所に置いていると発生しやすくなるため、定期的な換気を心掛けましょう。虫を見つけたら、すぐに濡れた布で拭き取るか、専用の薬剤で駆除します。早期発見・早期対応が被害を広げないコツです。
リノベーション空間におすすめの室内グリーン
ここでは、育てやすさとデザイン性を兼ね備え、リノベーション空間をおしゃれに彩ってくれる人気の観葉植物を5種類ご紹介します。
サンスベリア
シャープでまっすぐに伸びる葉が特徴的なサンスベリア。モダンでスタイリッシュな雰囲気を持ち、コンクリート打ちっぱなしやモノトーンでまとめた空間によく映えます。
空気清浄効果が非常に高いことでも知られ、寝室に置くのもおすすめです。乾燥に強く、水やりの頻度が少なくて済むため、初心者や忙しい方でも安心して育てられます。
ガジュマル
「多幸の木」とも呼ばれるガジュマルは、ぷっくりと膨らんだ幹が特徴的で、愛嬌のある姿が人気です。一つひとつ樹形が異なるため、自分だけのお気に入りを見つける楽しみもあります。生命力が非常に強く、育てやすいのも魅力。
ナチュラルテイストやアジアンテイストのリノベーション空間に温かみをプラスしてくれます。
ポトス
つる性の植物の代表格であるポトスは、鮮やかなライムグリーンや斑入りの葉が美しく、室内を明るい雰囲気にしてくれます。耐陰性があり、日陰でも元気に育つため、置く場所を選びません。
棚の上から垂らしたり、ハンギングで吊るしたりと、飾り方のバリエーションが豊富なのも魅力。リノベーションで設けた飾り棚や、空間の上部を彩るのに最適です。
パキラ
手のひらを広げたような葉が可愛らしく、育てやすさから「定番」として人気のパキラ。成長が早く、生命力旺盛で、初心者でも安心して育てられます。ナチュラル、北欧、モダンなど、どんなインテリアテイストにも馴染みやすい万能選手です。
リノベーションしたリビングのシンボルツリーとして、少し大きめのサイズを選ぶのも良いでしょう。
ゴムの木
光沢のある肉厚の葉が特徴的なゴムの木は、存在感があり、空間の主役となる観葉植物です。品種によって葉の色や形が異なり、シックな黒に近い葉を持つ「フィカス・バーガンディ」などは、ヴィンテージ感のあるリノベーション空間を引き締めてくれます。丈夫で育てやすく、幹を曲げて好みの樹形に仕立てる楽しみもあります。
お世話が難しいならフェイクグリーンもおすすめ
「植物を置きたいけれど、お世話をする自信がない」
「仕事で家を空けることが多く、水やりが心配」
「日当たりが全く期待できない場所に緑が欲しい」
そんな方には、高品質な「フェイクグリーン」という選択肢もあります。
近年のフェイクグリーンは非常に精巧に作られており、葉脈の走り方や色の濃淡、質感など、本物と見紛うほどのクオリティのものが増えています。もちろん水やりや日当たり、虫の心配は一切不要。手が届きにくい高い場所へのディスプレイや、衛生面が気になるキッチン周りにも気軽に置くことができます。
100%フェイクにするのではなく、お世話できる場所には本物の植物を、難しい場所にはフェイクグリーンを、と使い分けることで、無理なくグリーンインテリアを楽しむことができます。
まとめ
今回は、リノベーション空間と相性抜群の室内グリーンについて、そのメリットから注意点、おすすめの種類までをご紹介しました。
グリーンは、空間をおしゃれに見せてくれるだけでなく、空気をきれいにし、心に癒やしを与え、日々の暮らしに豊かさをもたらしてくれます。リノベーションでこだわり抜いた空間に、生命力あふれるグリーンが加わることで、あなたの住まいはさらに魅力的で心地よい場所へと進化するはずです。
まずは小さな一鉢からでも構いません。ぜひ、あなたの住まいにグリーンを迎え入れ、植物と共に成長する豊かな暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。