リノベーションでスマートホーム化!便利で快適な住まいの作り方

インターネットやAIの登場以来、私たちの生活は劇的に変化しました。情報は検索サイトで調べられますし、外国語への翻訳なども可能となっています。これは30年くらいまでは考えられませんでした。
さて、そのような中で「スマートホーム」と呼ばれる家が登場しています。
スマートホームはインターネットやAIと連携した家とも言えるのですが、どのようなことが可能なのか、意外と知られていない様子です。
そこで、この記事ではスマートホームとリノベーションについて紹介します。
スマートホームとは何か
スマートホームとは冒頭でも取り上げたように、インターネットやAIと連携して利便性を上げた住宅です。
家電製品や住宅設備とスマートフォンなどと接続させて家電製品を使用します。
例えば、浴室であれば外出先からスマートフォンで浴室のお湯を浴槽に入れ、帰宅時間に合わせて入浴できるようにすることが可能となります。
ちなみに、対応する家電製品は非常に多いです。浴槽以外にもエアコン、給湯器、窓シャッター、ロボット掃除機など、多岐に及びます。
スマートホームで可能となること
次に、スマートホームで可能になることを挙げてみましょう。
生活がもっと便利になる
最初に挙げられるのが「生活がもっと便利になる」ことです。
例えば、前にも述べたように、浴室のコントロールがスマートフォンで外出しながら可能となります。帰宅時に合わせて入浴できるように外出先からコントロールができるのです。
また、エアコンなども制御が可能。帰宅時に合わせてエアコンをつけ、帰宅時には快適な室温にすることなどもできます。
これらの作業は基本的には帰宅後にしなければいけませんでした。帰宅後に寒い部屋でエアコンをつけ、風呂を入れなければいけなかったのです。
生活の安全性が高まる
生活の安全性にもスマートホームは関係します。
というのも、スマートホームで制御が可能なのは窓シャッターをはじめとする防犯装置も含むからです。
窃盗をはじめとする侵入犯罪の対策として窓シャッターは有効な手段ですが、閉め忘れなどのリスクがどうしても残ってしまいます。
しかし、スマートホームで窓シャッターが制御されれば、スマートフォンでのコントロールが可能。住宅の安全性が一層堅固になります。
見守る上で便利
スマートホームではお年寄りを見守ることが可能です。
これは見守りカメラや見守りセンサーなどの機器によるもの。居室に設置したカメラやセンサーでお年寄りを見守り、異常が発生した時には通知を受け取れます。
ちなみに、ペット型のロボットがありますが、このロボットにもスマートホームの機能を付加しているものもあります。異常の察知に役立つのです。
省エネ性のアップ
スマートホームではエアコンのような空調機器との連携も可能です。そのため、省エネ性のアップにも寄与します。
例えば、エアコンには切り忘れのリスクがあります。そして、これは家人が帰宅しないと気付かれません。
しかし、スマートホームであれば機器の管理が外出先でも可能です。これによって小まめに機器のスイッチを切ることができて省エネに役立つのです。
どのようなリノベーションになるか
ここで、スマートホームにする場合のリノベーションについて取り上げましょう。
フルリノベか部分的なリノベか
変更箇所が多くなって部分的なリノベーションでは済まなくなった場合には、フルリノベーションが必要となるでしょう。
例えば、古い住宅を購入して新しくする場合があります。…今の住宅よりも著しく性能が劣る家の場合です。
この場合には、浴室や窓シャッターをはじめとするスマートホーム用の機器に加え、耐震補強や断熱性のアップなどもしなければなりません。
その点、築浅の物件を購入した場合には、耐震性や断熱性が今の住宅に劣りません。そのため、機器の設置のような部分的なリノベーションで済むでしょう。…浴室や窓シャッターの変更は必要かも知れませんが、耐震補強や断熱化までは必要がないからです。
予算はどうなるか
後述しますが、スマートホームに対応する家電製品や設備は一般的な商品に比べて割高です。そのため、リノベーション費用はそれだけ膨らむ格好になります。
これは、家電設備の量を考えると一目瞭然となるでしょう。浴室、照明、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器…といったもの。家電製品を考えるならば、リノベーションとは直接関係ないように思えるかも知れません。しかし、リノベーション後の生活を考えると生活費をダイレクトに圧迫する要因になるので無視すべきではないでしょう。
スマートホーム導入の注意点
このように魅力的なメリットのあるスマートホームですが、設置にあたっては注意点があります。
ここでは、スマートホーム導入の注意点を挙げてみましょう。
機器の性能を把握する
スマートホームの接続機器の性能把握は非常に大切です。設備には可能なことと困難なことがありますし、性能を引き出すための条件があるからです。そして、それを把握していないと設備のパフォーマンスを引き出せないことになってしまいます。場合によっては故障を起こすかも知れません
しかし、ユーザーが機器の性能や特性を把握していれば、上手に機器を使えます。また、故障の発生確率も減ることでしょう。
ちなみに、設備は無理に使うと故障確率を高めてしまいます。長く使うためにも性能把握は大切なのです。
高品質のネット環境が必要
スマートホームはインターネットを通すシステムなので、電波が悪い場所だと期待通りの制御が出来なくなる場合があります。そのため、高品質のネット環境を用意しなければいけません。
仮に、電波が悪いならば、家の様子が分からないでしょうし、家電製品を動かすことも困難です。
また、ネット環境は天候に左右されては良くありません。天候、時間帯、気象など、あらゆる場合でも繋がる必要があるのです。
ちなみに、このことはスマートフォンのようなユーザーが扱う端末にも当てはまります。今ではスマートフォンを取り巻く環境が変わり、非常に繋がりやすくはなりました。しかし、電波は保障されている訳ではありません。スマホが繋がらないリスクも考えなければいけないのです。
セキュリティを厳重にする
スマートホームはインターネットを土台とする設備です。そのため、セキュリティを厳重にしなければいけません。
というのも、悪意のある何者かに攻撃をされる可能性は否定できないからです。場合によってはシステムダウン…ということになるかも知れません。機能の保護のためにもセキュリティは重要なのです。
コストに注意
スマートホームに対応する家電製品や設備は、一般的な設備に対して高額な場合が少なくありません。
そのため、リノベーションで全体を一度に交換しようとすると、意外に多額の出費が増えてしまいます。
資金計画に精度が必要となるでしょう。
まとめ
スマートホームとリノベーションについて取り上げました。スマートホームの概要と、そこに絡むリノベーションがイメージできたことでしょう。また、スマートホームにする上での注意点も把握できたのではないでしょうか。
スマートホームは今の生活の様式を塗り替え得る技術。さまざまな可能性を秘めています。
そして、古い家であっても、リノベーションでその恩恵を受けられます。これからリノベーションをする人においては、スマートホーム化を検討してはいかがでしょうか。
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