土間リノベーションを徹底解説!費用・事例・概要をご紹介します

リノベーションはアイデア次第で可能性が広がります。デザインにしろ素材にしろ、実に様々なタイプがあるのではないでしょうか。
ここで取り上げる土間リノベーションもその内の1つ。以前には見られなかった流行でもあるので、意外に感じている人も少なくないと思います。
そこで、この記事では土間リノベーションにスポットを当て、その費用や事例、そして概要を解説します。
土間リノベーションとは?その魅力と役割
まずは土間リノベーションの魅力とその役割について取り上げます。
土間リノベーションの魅力
土間リノベーションの魅力は「美観」と「実用性」にあります。
まずは美観ですが、例えば玄関の土間を広くするならば、靴などもスッキリと納まるために美観が保たれます。広々ともなりますので、開放感も現れることでしょう。
次に実用性です。室内では困難な作業でも土間ならば可能なことは少なくありません。例えば、自転車のメンテナンスは土間が作業場として適します。
土間の役割
土間は履物を履いた状態での作業が可能なスペースです。
そのため、土足を前提とする作業空間が役割と言えます。
先に挙げた自転車のメンテナンスは靴を履いての作業となります。靴を履くならば屋外の作業にも思えます。しかし、土間があれば土足での作業も可能。作業空間として役立つのです。
土間空間の活用方法
次に、土間の活用方法について紹介します。
一見すると殺風景なスペースですが、意外に使い勝手があります。
置き場として
最初に挙げられるのが「置き場」としての活用です。
土間に置く物としては、自転車やベビーカーなどです。居室に上げられない物を置きます。
自転車やベビーカーはタイヤが直接地面に付くので汚れています。しかし、土間であれば置くのにも問題はありません。
作業スペースとして
作業スペースとしても活用が可能です。
例えば、先に挙げた自転車の例では、修理の際に工具を使うことが少なくありません。また、場合によってはグリスなども必要となるでしょう。
当然ながら、これらの道具は居室には持って行けません。そこで土間が作業場として使われるのです。
収納場所として
土間は収納場所としての活用も可能です。
例えば、玄関の土間にウォークインクローゼットを設置すれば、靴だけでなくベビーカーなども収納できるでしょう。
なお、一般住宅の玄関であれば靴が乱雑になりがち。しかし、土間を広くして収納もしっかりとするのならスッキリと納まります。
薪ストーブの設置
薪ストーブは部屋全体を温めるのに適しているだけでなく、雰囲気作りにも役立ちます。
しかし、ファンヒーターと異なって細かいカーペットなどの上には置けません。
その点、土間であれば問題なく設置が可能。暖を取りながら、独特の雰囲気を味わえます。
土間リノベーションにかかる費用の目安
ここで土間リノベーションに掛かる費用を取り上げ、事例も併せて紹介しましょう。
費用の目安
費用は使用する素材で異なりますが、坪あたりで20~40万円程度となります。
ただ、現場の状態によっては別途の工事も発生するケースも少なくありません。その時は追加で費用が発生することもあります。
事例
では、土間リノベーションの事例を挙げてみましょう。代表として3点取り上げます。
壁面を活用している事例
この事例は壁面をベンチとして、また収納として使っているのが特徴です。
敢えてシンプルにすることによって、費用の削減をしながらスッキリとまとめています。
カラーリングも上手でブラウン系を多用することによって、温かみを演出しています。
ランドリールームとして活用している事例
こちらはランドリールームとしているケースです。
ランドリールームは水を使うことから、フロア面が濡れてしまうこともあります。
しかし、土間であれば水濡れがあっても問題は少ないです。モップなどで拭けば、すぐに取れます。
団らんの場としても使える玄関土間
こちらは玄関を広くしている土間の事例。ベンチを置いて団らんを楽しめるように作っています。訪ねて来た人と玄関先で話せるのに便利…といった点がメリットではないでしょうか。
また、カラーリングも特徴的で、派手過ぎずにしっかりと主張をしている点が魅力です。
材選びのポイント
土間に使える素材は多様です。ここでは代表的な素材を紹介します。
コンクリート・モルタル
コンクリートとモルタルは土間の仕上げの代表的な素材です。無骨ながらもインダストリアルなテイストを作れるメリットがあります。
また、コンクリートやモルタルは掃除が簡単。ホウキで掃くこともデッキブラシなどでもゴシゴシと洗うことが可能です。
ただし、汚れの内には落としにくいものもあります。例えば油汚れです。シミになってしまうこともあります。
石材
石材は多様な表情を持っている素材。張り方や組み合わせによって全く異なった表情を見せてくれます。シャープな雰囲気を作れますし、温かい雰囲気も作れます。雰囲気作りにおいては万能選手とも言えそうです。
ただし、多様な表情を持ち過ぎているため、全体のコーディネートが取りにくい場合もあります。
タイル
タイルはデザインが多様な素材です。カラーバリエーションは非常に広いですし、表面のテクスチュアも種類が豊富です。そのため、作ることが可能な雰囲気もバリエーションが豊富となるでしょう。
ただ、タイルは表面がツルツルなため、転倒のリスクがあります。特に水で濡れた場合には滑りやすくなるので、別途に防滑処理が必要な場合もあります。
木材
木材は温かみのある素材です。壁に木材を使うのであれば空間全体のコーディネートが作れるでしょう。また、樹種によっては経年変化を楽しむことも可能。空間の変化を楽しむこともできます。
ただし、木は傷が付きやすいものもあります。靴で踏んでも問題はありませんが、金属製の製品で引っ掻いてしまうと傷が付くことがあります。
土間リノベーションの注意点
土間リノベーションは魅力的なのですが、やはり注意点はあります。
ここでは土間リノベーションの注意点を挙げてみましょう。
断熱性や湿気対策が必要
土間に使う素材の多くが底冷えのしやすいもの。そのため、断熱性も考えなければいけません。
また、吸湿性のある素材もあり、場合によってはカビが生えてしまうこともあります。そのため、湿気対策が必要です。
居室とのバランスが重要
土間は基本的には土足で使う場所です。居住空間とは分けるべきです。
ところで、土間は広くすれば利便性が上がるのは確かなのですが、土間を広くし過ぎると居住空間が狭くなってしまうこともあります。
土間を作る場合には居室の広さとの対比を意識しながら決めるべきでしょう。
掃除しやすいように
土間に使う資材はモルタルにしてもタイルにしても掃除が容易です。しかし、土間の形状や構造によってはゴミを掃き出しにくくなります。そのため、計画段階から掃除を意識することが大切です。
例えば、自転車のメンテナンスをする場合、発生するゴミや汚れなども想定しておくことが必要となるでしょう。
自転車のメンテナンスにはグリスが必要な場合がありますが、モルタルなどは油に弱いです。作業の際には配慮が必要となるでしょう。
まとめ
土間リノベーションについて取り上げました。
土間の魅力を見出した人もいるのではないでしょうか。また、土間を取り込んだコーディネートを想像した人も少なくないとも思います。リノベーションの事例から自宅のリノベーションのヒントを得た人もいるかも知れませんね。
ともかくとして、土間は活用の幅の広いスペースです。フルリノベーションを検討している人には、おすすめしたい空間です。
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