水まわりリノベーションにおけるおしゃれタイル活用術

リノベーションは家全体で行うのが理想的です。
と言うのも、デザインのコンセプトやコーディネートの整合性がフルリノベーションだと比較的容易だからです。仮に部分単位で行うならば、バラバラな雰囲気になることと思われます。
さて、ここで取り上げる水まわりのタイルのリノベーションも同様。浴室、キッチン、手洗い場などをトータルでコーディネートをする方がベターです。
それでは、タイルをおしゃれに決めるにはどのような活用術があるのでしょうか。
色彩を工夫しておしゃれにする
おしゃれにする第1の要素は色彩です。
明るい色調で部屋も明るく
壁材や床材は色調によって室内の明るさが異なります。
これは壁面や床面が光を反射するためです。光源から放たれた光は壁面や床面で反射して部屋全体を照らします。
そのため、明るい色調のタイルにすると部屋全体と雰囲気が明るくなります。そして、雰囲気が明るくなると、心理的にも良い影響を及ぼすのです。
例えば、ホワイトに近いベージュ系の色やピンクは安心感を与えます。
そして、これらの色を水まわりのインテリアに応用すれば、水まわり部分は明るく、おしゃれに決まることでしょう。
ちなみに、色の明るさは照明器も重要なのですが、窓の位置や大きさも非常に大切です。色彩を計画するときには、窓の位置と大きさを一緒に考え、採光がどのように部屋に広がるかを検討しましょう。
色を組み合わせて空間を演出する
色彩は組み合わせも非常に大切です。例えば、原色の補色を組み合わせると視覚的に刺激が強すぎたりしますし、淡い色調を組み合わせると安心感が得られたりします。
水まわりのタイルのリノベーションもこれと同じです。色の組み合わせは非常に重要となります。
リノベーションの場合は高級感と居心地の良さを併せ持つ組み合わせが良いでしょう。淡い色調を基調としたもので、アクセント的にインパクトのある色にすると良いと思われます。
ただし、タイルの場合はテクスチュアも大きなポイント。アクセント的にマットなものを配置するのもおすすめです。
目地でおしゃれにする
意外に重要なのが目地です。タイルの目地は細いため、あまり気にならないように思えるかも知れません。しかし、視覚的には意外に訴えて来るので、配慮をしなければいけません。
では、どのような配慮の例があるのでしょうか。
目地の色を変える
タイルの目地の色は意外に目立つもの。そのため、目地は配色を調整する方がベターです。
さて、目地はセメントが使われていますが、色調には種類があり、タイルに合わせて変えられるようにできています。色調の種類としては、基本的にはパステルカラー。モノトーンをはじめとして、ブルー系、ピンク系などが揃っています。
配色は基本的にはタイルの色調に合わせると良いでしょう。例えば、ベージュ系であれば淡いブラウン、といった具合です。
ちなみに、目地を同系色ではなく、敢えて別の色にするケースもあります。ただし、目地の色の主張が強すぎると、安心感が削がれるような雰囲気にもなり得ます。
目地の太さを調整する
タイル目地の幅は調整することが可能です。例えば、3mm幅、5mm幅、8mm幅、といった具合。これはタイルの形状のバラつきなどの対応のためですが、デザインのために変えると視覚的に良い効果が期待できます。
また、目地の太さを決める場合には色も合わせて変えるべきです。ブルー系のタイルとホワイト系の目地ならば○○mm…といった具合です。
トータルコーディネートしておしゃれにする
冒頭に挙げたようにコーディネートは大切です。
では、トータルコーディネートにはどのようなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
タイルの大きさで統一感を表現
タイルの大きさを合わせれば全体で統一感を出すことが可能です。
例えば、正方形のタイルを並べる場合、同じ大きさであれば均一となり、統一感が出ることでしょう。
ただし、あまりにも理路整然とし過ぎると変化に乏しい面になってしまうかも知れません。しかし、その場合には色調で変化を付けたり、周囲のアイテムとで変化を付けたりします。
ちなみに、同じ大きさと言っても、タイルの大きさはある程度は大きい方がベターです。
形状で統一感を表現
タイルの形状でのコーディネートも面白いです。例えば、同一の形状で色を変えながら色に変化を付けていく。そうすると、タイル間での変化が生まれるので、室内が楽しくなります。
ただし、水まわりのリノベーションであれば、あまり派手な差はするべきではありません。
特にはっきりする色は色調の変化に気を付けましょう。
全体の色をまとめて統一感を表現
色調をまとめるのはオーソドックスな手段です。
イメージとしては、全体を同系色でまとめた統一感。全体をブラウン系、ベージュ系、といった感じです。
また、敢えて反対の色を使うケースもあります。
良い例がモノトーン色。グレーを使って変化を図るのではなく、ダイレクトに反対の色を置きます。例えばホワイト系とブラック系の組み合わせ。この場合は雰囲気がシャープになる場合が多いです。モダンな建物に合うことでしょう。
異素材を組み合わせておしゃれに
異素材を組み合わせるとアクセントになります。それは隠し味のようなもの。全体の印象にも影響をおよぼします。
では、どのような組み合わせがあるのでしょうか。
天然の異素材
まずは天然の異素材を挙げてみましょう。
例えば石材です。
石材をタイルと組み合わせると全体が固い雰囲気になります。モダンな空間に合うことでしょう。
また、ウッドなども組み合わせると面白いです。ラフエッジのオリジナリティ溢れるタイルに木材を組み合わせれば、ある種の楽しささえ感じることでしょう。
ちなみに、天然素材に合わせた資材でも可能です。人工大理石なども面白く、おすすめです。
レトロな異素材
デザインのコンセプトには「時代」を狙ったものが意外にあります。良い例が「レトロ」です。
レトロなものは住宅建材一般にも波及し、高い人気を集めています。
タイルに関しても同じことが言えるでしょう。
ところで、タイルの異素材の組み合わせでもレトロ感を狙ったものがあります。例えばテラコッタやレンガなど。アクセント的に組み合わせると、柔らかく、どこか懐かしい雰囲気に演出してくれます。おすすめです。
シャープな異素材
「時代」には近未来のパターンがあります。例えば、金属を組み込んだシャープなイメージです。
金属はテラコッタなどと異なる時代の産物。時代を現代にまで進めてくれます。
ちなみに、使う金属はスチールなどよりもアルミをはじめとした軽金属がおすすめです。鉄は大昔からありました。しかし、アルミは国内では意外と新しい素材。シャープな金属光沢を持っているので、おすすめです。
ただし、アルミの場合にはあまり使い過ぎると光沢が多くなってしまい、近未来よりも先に行ってしまいます。ギラギラしている感も出て来ますので、使い過ぎには注意が必要です。
まとめ
水まわりのタイルの活用について取り上げました。
タイルのリノベーションにも意外と考えるべき点が多くあると感じたのではないでしょうか。
また、はじめて知った素材もあったことだと思います。自宅のリノベーションを考えていた人にはヒントに思えたかも知れません。
いずれにせよ、リノベーションはおしゃれにしたいものです。以上の活用術に併せてプランを練り、オリジナリティのある素敵な家としてください。
関連記事
人気の事例こだわりタグ: