リノベーションのプランニングは楽しいものです。特にインテリアを考えると、胸が躍る人も多いのではないでしょうか。

ところで、リノベーションが上手く行ったとしても、最終的な生活空間造りは終わっていません。家具を選んで配置するまで続くのです。

ところが、家具選びは実際には上手く行くとは限りません。大きさが合わなかったり、色が良くなかったり、いろいろなアクシデントがあるからです。

それでは、家具選びのポイントはあるのでしょうか。

そこで、ここではリノベーションの家具選びで失敗しないポイントを紹介します

起こり得る家具選びの失敗

起こり得る家具選びの失敗 イメージ

家具選びで失敗といっても、具体例がないとイメージができないと思います。

そこで、ここでは起こり得る家具選びの失敗を挙げてみましょう。

家具のキャパシティが少ない

家具のキャパシティが少なくて失敗するケースがあります。

これは、ものが増えすぎて家具に入り切れない状態です。ものを買い過ぎることが理由になることもあるでしょうが、家具のキャパシティが少ない場合もあるのです。

ところで、そのような状態のままで、ものが増え続けると収納そのものが困難になります。そうすると新たな家具が必要となってしまい、購入するかも知れません。そうすると、家具が増えて部屋が狭くなることもあるのです。

納まりが悪い

家具は全部が規格サイズとは限りません。幅にしても奥行にしても違う場合が少なくないのです。特に、輸入家具の場合はそのような傾向が強くなるでしょう。

そして、そのような大きさの違う家具を無計画に配置すると納まりが悪くなってしまうのです。

ちなみに、このような問題は最初から家具の設置計画を立てておけば回避できることが少なくありません。幅や奥行を最初から計画しておけば良かったのです。

部屋が狭くなった

必要以上の大きさの家具を選んで失敗することがあります。

例えば、ドレッサーを買う場合など。衣服が増えることを考えて、大型のタイプを選んでしまう場合です。

当然ながら、部屋の広さは決まっているので、部屋に占める家具の割合は増えてしまいます。その結果、部屋が狭くなってしまうのです。

コーディネートが出来てない

コーディネートが出来ないケースもあります。

これは家具を無計画に買った場合など。色調がバラバラだったり、素材が違ったりで、とにかく統一感が出来てない状態です。場合によっては室内がごちゃ混ぜにもなり得るのです。

当然ながら、このような状態は不格好。居心地も悪くなることでしょう。

インテリアと合わない

家具それだけを見て気に入ったとしても、その家具がインテリアに合うかは別問題です。

例えば、モダンでシャープなインテリアにレトロな雰囲気の家具は似合いません。統一感が無くなってしまい、違和感を覚えることでしょう。


家具選びで失敗しないポイント

家具選びで失敗しないポイント イメージ

次に、家具選びで失敗しないポイントを紹介しましょう。

部屋の広さを確認しておく

最初に部屋の広さを確認しておきましょう。

家具を買いに行って家具の大きさを測ることは可能なのですが、部屋の広さを測り忘れているケースがあります。その場合、家具は部屋に入るかも知れませんが、家具が部屋を占めてしまうことになり得ます。

部屋が狭くなるのを避けるためにも、最初の段階で部屋の広さを確認しておきましょう。

配置を決めておく

次に必要なのが配置を決めておくことです。

家具の大きさはケースバイケースで最初から配置を決めることは難しいのですが、一応でも決めておけば失敗が少なくなります。

通路部分は確保しておく

部屋の中に通路が確保されていないと「足の踏み場もない」とも思える閉塞感が生まれてしまいます。しかも、高さのある家具だと圧迫感も感じることでしょう。

その場合にポイントとなるのは「通路部分は確保しておく」ことです。

なお、通路部分の決め方は状況によりますが、生活動線が参考となります。生活動線となる部分を避ける配置で家具を揃えればベターでしょう。

用途に合う大きさにする

家具選びは用途に合わせて決めるのがおすすめです。

最初から用途が決まっていれば大きさを決めやすいからです。

その点、用途を決めてなければ、大きい家具を買ってしまって部屋が狭くなることもあります。また、大きな家具によって圧迫感を覚えるかも知れないのです。

テーマカラーを決めておく

家具の色に無頓着のままで購入すると、部屋の中の統一感が無くなってしまいます。

例えば、ブラックとグレーを組み合わせればモノトーンで統一されてシックな雰囲気になることでしょう。しかし、そこに赤い家具が並んでしまえば雰囲気が壊れてしまうのです。

このような事態を避けるためには部屋のテーマカラーを決めておくべきです。インテリア全体に合わせて色を決めると良いでしょう。

家具の素材を決めておいた方がベター

インテリアはコーディネートが非常に重要なのですが、コーディネートを考える際に重要なのが「素材」です。

これは家具でも同じです。家具の構成素材がバラバラでは統一性が取れなくなってしまい、不格好になってしまうのです。

しかし、例えば「ウッド系」「金属系」と素材を最初から決めておけば、見た目がバラバラにはなりません。部屋全体のコーディネートができることでしょう。


リノベーションの造作家具について

家具は家具屋で買うばかりが入手の手段ではありません。壁面に最初から作り付けてしまうことも可能なのです。特にリノベーションの場合は全体を改装するために、造りやすい場合が多いです。

では、リノベーションの場合の造作家具にはどのような特徴があるのでしょうか。

完全オリジナルなので面白い

家づくりの上でオリジナリティを出すことは面白いです。

これはリノベーションで造作家具を作り出すときも同じで、文字通り「世界で1つしかない部屋と家具」を作れます。

しかも、素材レベルまでこだわることも可能。金属をメインの素材としたシャープなものから、ウッドを多用したレトロのものまで作れるのです。

例えば、古材を使った家具からインテリアまで揃った部屋はどのような雰囲気となるでしょうか。…きっと時間がゆっくりと流れる空間でゆったりと過ごすことができるでしょう。

自分に合わせた設計が可能

造作家具は自分に合わせた設計が可能です。

自分の必要な大きさの家具を自分のために作ることが可能なのです。

例えば、読書を趣味としている人ならば、本棚を多く必要とするでしょう。その場合、既製品の本棚であれば自分のイメージに合わないかも知れません。

しかし、造作家具であれば完全に自分に合わせた本棚が製作可能なのです。

コーディネートがしやすい

造作家具はコーディネートしやすい点も特徴的です。

しかも、インテリア全体に溶け込ませることも可能。統一性のあるスタイリッシュな部屋を作れるのです。

例えば、天然木の無垢フローリングを使う時には、同じ素材で造作家具を作れば部屋全体でのコーディネートとなります。木は樹種によって味わいが異なりますが、操作家具ではそのレベルまで統一できるのです。


まとめ

家具選びで失敗しないポイントについて紹介しました。

起こり得る失敗の事例から家具選びで失敗しないポイント、そして造作家具まで把握できたことと思います。

また、これからリノベーションをする人の参考になったこととも思います。

ともかくとして、せっかくのリノベーションを家具選びで失敗することは、あまりにももったいないことです。家具についてもよく研究し、より良い部屋をつくりましょう