ChatGPTやGemini、Claudeといった生成AIがすっかり身近になった昨今では、リフォームやリノベーションの検討にAIを活用する方も増えています。AIによって、完成イメージの作成から要望の整理まで、理想の住まいづくりに向けた準備がぐっと進めやすくなりました。

 

この記事では、リフォーム・リノベーションを検討する際に役立つAI活用術とメリット、気をつけたい注意点についてお伝えします。

リフォーム・リノベーションで施主ができるAI活用術3選


「生成AIを活用する」と聞くと、ハードルが高いと感じる方がいるかもしれませんが、決して心配はいりません。ここでは、リフォームやリノベーションを考え始めた方がすぐにでも試せる3つのAI活用術をご紹介します。いずれもスマートフォンひとつで始められるので、ぜひ実践してみてください。

完成イメージを画像生成AIで見える化する

「壁紙を貼り替えたら、部屋の雰囲気はどう変わるのだろう」

「白いキッチンと黒いキッチン、どちらのほうが目指すテイストに合っているのだろう」

 

そんな疑問を視覚的に解決してくれるのが画像生成AIです。今の部屋の写真を読み込ませて「壁紙を貼り替えて」「キッチンを白(黒)ベースに変更して」などと伝えるだけで、リフォーム後のイメージ画像をたった1分足らずで作ってくれます。

 

ChatGPTのような対話型のAIでも試せるほか、部屋の写真から模様替え後の姿を生成できるスマートフォンアプリを活用してもよいでしょう。北欧風やナチュラルテイスト、ブルックリンスタイルといった複数のテイストで同じ部屋のイメージを比較すれば、自分たちの好みが明確になります。

 

言葉だけでは想像しにくい箇所も、画像にすれば一目瞭然です。雑誌の切り抜きを集めるような感覚で試してみてはいかがでしょうか。

AIに要望の整理や間取りのアイデア出しを手伝ってもらう

ChatGPTやGeminiなどの対話型AIは、バラバラなアイデアや悩みを整理してくれるパートナーにもなります。家族構成や重視したいこと、今の住まいへの不満などを伝えたうえで、優先順位づけを依頼すれば、整理した状態で分かりやすくリストアップしてくれるでしょう。

 

また、漠然とした希望から具体的な解決策を導き出すにも、AIとのやり取りが有用です。例えば「収納を増やしたい」という解像度の低い希望でも、AIとキャッチボールを続けるうちに「玄関に土間収納をつくる」「リビングに壁面収納を造作する」といったように、プランへ落とし込める形まで具現化できるでしょう。

 

整理した内容は、そのままメモやチェックリストとして出力することも可能。それを片手に臨めば、リフォーム会社への相談もより有意義なものになります。何から相談すればいいのかわからない、という最初の不安の解消にも役立つはずです。

費用相場や事例などの情報収集に活用する

リフォーム・リノベーションの検討で、特に不安を抱きやすいのが費用に関することではないでしょうか。見積もりを取る前の段階で大まかな費用感を確認したいとき、AIに質問すれば対話形式で下調べできます。Web上の情報サイトをいくつも巡る手間をかけず、知りたい情報の全体像を短時間でつかめるでしょう。

 

建築に関することとなると、聞き慣れない専門用語にも出くわすかもしれません。そのような場面でも、AIに質問すれば気軽に意味を確認できるのもうれしいところです。

 

ただし、AIが示す金額はあくまで一般的な参考値であり、Web上の情報をまとめて解釈したものに過ぎません。実際の費用は住まいの状態や工事内容によって変わるため、精度の高い情報を知りたいときはリフォーム会社に相談しましょう。

 

リフォーム・リノベーションの検討でAIを活用するメリット


AIを取り入れると、リフォームやリノベーションの検討はどのように変わるのでしょうか。ここでは、AIを活用することで期待できる3つのメリットをご紹介します。

完成イメージのズレによる後悔を防げる

リフォームでありがちなのが、完成後に「思っていたのと違う」と後悔するケースです。カタログの画像やサンプル、図面や言葉の説明だけでは、実際に配置したときのイメージや空間全体の雰囲気を把握するのは難しいでしょう。

 

その点、AIに依頼して事前にイメージ画像を作っておけば、仕上がりの雰囲気を画面で確かめながら検討を進められます。「この床の色は少し暗いかも」といった気づきを施工前に得られることは、検討するうえでの安心材料にもなります。

 

画像で視覚的にチェックしながら検討を重ねられるため、いざ完成したときもギャップを感じにくくなるでしょう。

家族やリフォーム会社との話し合いがスムーズに進む

リフォームやリノベーションを計画していると、家族の間でも好みが分かれる場面があります。言葉だけでのやり取りでは、お互いの好みが理解できず、思わぬ意見の衝突を招くこともあるでしょう。しかし、AIに指示して作った画像を見せ合えば、お互いの希望や好みを具体的にイメージすることができ、スムーズかつ納得のいく形ですり合わせできるでしょう。

 

リフォーム会社の担当者にも、AIで作成した画像を見せるのがおすすめです。要望がより具体的に伝わるため、求めていたのとまったく異なる提案が出てきて振り出しに戻る、といった無駄なやり取りを防げます。

 

最近では、AIで作成したパースを提案に取り入れるリフォーム会社も増えています。施主側もAIを上手に活用することで、一層効率的にやり取りできるようになるでしょう。

検討時間を短縮しながら納得感を高められる

従来、リフォームやリノベーションの検討にあたっては、雑誌やWebサイト、SNSなどで好みの事例をこつこつ探し回る必要がありました。これだけでも、かなりの時間と手間がかかるものです。一方、AIに頼めば、自分たちの好みや条件を伝えるだけで複数の案を出してくれるため、検討にかかる時間と手間を大幅に軽減できます。

 

時には、自分では思いつかないようなデザインや間取りのアイデアを提案してくれるのも、膨大な事例データを収集・学習できるAIならではの魅力です。情報を集めるのはAIに任せつつ、最終的に比較して選ぶのは自分たちの役割。探す時間と手間を節約した分、じっくり比較検討できれば、リフォーム・リノベーションの満足度も高まるでしょう。

 

リフォーム・リノベーションでAIを活用する際の注意点


便利なAIですが、使い方を誤ると思わぬトラブルを招くおそれもあります。リフォームやリノベーションでAIを活用する際、特に気をつけたい3つの注意点をお伝えします。

個人情報や自宅が特定される情報は入力しない

AIに入力した内容は、サービス次第で学習データとして利用されるケースがあります。個人情報保護委員会が2023年に出した「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」でも、個人情報の入力に対して適切に判断するよう呼びかけられています。情報漏えいのリスクを防ぐため、氏名や住所、電話番号といった個人情報は入力しないよう徹底しましょう。

 

気をつけるべき個人情報は文字情報だけではありません。特に画像は要注意です。リフォーム検討のために自宅写真を読み込ませる場合、室内の写真に比べて、外観写真は自宅の特定につながるリスクが高まります。表札や車のナンバー、窓の外の風景なども場所を推測できるため、映り込んでいないか十分チェックしましょう。

 

あわせて、利用するサービスのプライバシーポリシーに目を通し、入力したデータがどう扱われるのかも事前に確かめておきたいところです。

 

(参考)個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」 

AIの回答や生成画像は正確とは限らない

AIには、事実と異なる内容をもっともらしく答えてしまう「ハルシネーション(※)」がつきものです。AIが答えたからといって、それが事実とは限りません。特に、補助金や助成金の制度設計や補助対象・補助額などは毎年のように変更されています。AIは古い情報を答えることも珍しくないため、費用や制度に関する回答を得た際は、公的機関の公式サイトやリフォーム会社への確認で裏付けを取りましょう。

※ハルシネーション(hallucination):

AIが事実に基づかない内容を、あたかも事実のように生成してしまうこと。元は「幻覚」を意味する言葉です。AIが嘘の情報を生成する様子が、まるで幻覚を見ているかのようであることからこう呼ばれるようになりました。

また、生成画像にも落とし穴があります。AIは、建物の構造や建築に関わる法規制まで考慮して画像化しているわけではありません。そのため、画像の通りにそのまま施工できるとは限らないのです。

 

AIの回答は、あくまで検討を進めるための「たたき台」と捉えて、決して鵜呑みにしないよう心がけましょう。

プランはリフォーム会社への相談で固める

AIがどれだけ進化しても、現地を直接チェックできるわけではありません。住まいの状態をその場で確かめ、正しく認識できるのは経験を積んだプロだけです。耐震性や構造部の状況、配管の劣化具合などは、実際に現地調査をしなければ正確に把握できません。

 

だからこそ、リフォーム・リノベーションを具体的に検討する段階に入ったら、早めにリフォーム会社へ相談するのがおすすめです。相談や打ち合わせの際、AIで作成した画像やメモを持参すれば、情報共有がスムーズに進むでしょう。AIを活用しつつ、詳細はリフォーム会社の担当者と直接詰めていくことで、満足度の高い住まいづくりを叶えられます。

 

まとめ

AIは、完成イメージの見える化や要望の整理、費用相場の下調べなど、リフォーム・リノベーションの検討をスムーズにしてくれる心強いパートナーです。一方で、回答には事実と異なる内容が含まれていることもあるため、すべてを鵜呑みにしてはいけません。AIの回答を「たたき台」としつつ、プロの力を借りながら自分たちで考えることが、リフォーム・リノベーションの成功につながります。

 

理想の住まいをイメージできている方もそうでない方も、リフォームで叶えたい要望や「こんな暮らしがしたい」という思いをプロに伝え、一緒に考えることでイメージを具体化できます。リフォーム・リノベーションに興味がある方は、ぜひお気軽に大和ハウスウッドリフォームまでご相談ください。共有いただいたイメージをもとに、プロ目線でお客さまに合ったプランをご提案します。

 

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