リノベーションの事例を見ると、築40年や50年の物件をよく見ます。ボロボロだった物件がここまで変わるのか…と驚く事例が多いのですが、リノベーションは築年数がそれほど経っていない物件でも少なくはありません。

しかし、どのような事例があるのだろう、と思う人も多いことでしょう。

そこで、ここでは築年数20年未満のリノベーション事例を紹介します。

築12年の二世帯住宅のリノベーション事例

二世帯住宅も改装が必要な場合があります。

都合はいろいろでしょうが、家族のストレス軽減や親の加齢などがあるでしょう。

ストレスの面からするならば、親世帯と子世帯の距離を調整したり、設備の変更などがあったりするでしょう。

また、月日が経てば親世帯の老化は進んでしまいます。世話が必要になるかも知れません。                                              

いずれにせよ、お互いを思いやりながら家を作らなければいけません。

リノベーションの紹介


こちらは元々が二世帯住宅だったものを改装した事例です。

大きなポイントは二世帯の間の距離を見直したもの。前は1階のリビングを通らなければ2階に行くことができませんでした。ですから、子世帯は親世帯に相当に気を遣わなければいけませんでした。

例えば、深夜に帰宅した場合であっても、親世帯のスペースを通らなければいけません。親を起こさないように2階に行かなければいけないので、足音にも気を付けなければいけないのです。

しかし、新しい間取りは玄関ホールの部分で2階に行けるので、1階のスペースを通らずに済みます。深夜に帰宅をしたとしても、それほど気を遣わなくても良いのです。

ちなみに、二世帯住宅の親世帯と子世帯は家族ではありますが、ライフスタイルは違う場合が多いです。そのため、相手を大切にしつつ自分の生活を守るならば、ある程度の「距離」を考えなければいけません。このリノベーションは二世帯間の「距離」を考えているもの。お互いのライフスタイルを守りながら、自分の生活を守れる改装となっています。



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二世帯住宅のリノベーションのポイント

ここで二世帯住宅のリノベーションのポイントを改めて挙げてみましょう。

親世帯と子世帯の距離感をつかむ

まずは親世帯と子世帯の距離感をつかむことが大切です。

親世帯と子世帯のライフスタイルは違う場合が多いです。そして、距離が近すぎると、相手の生活まで立ち入ってしまい、気まずい思いをしてしまいます。

その点、距離間を掴んでリノベーションを考えれば、そのような思いをする確率は低くなることでしょう。

プライバシーに注意をする

プライバシーに注意をすることも非常に大切です。

親子と言ってもそれぞれに知られたくない事情があるもの。そこは守らなければいけません。プライバシー保護を考えるべきでしょう。

具体的には遮音性を上げてお互いの会話を聞こえなくする、と言った設計が必要となるでしょう。

バリアフリーや介護への配慮も忘れない

住宅は長く住むものなので、将来を見越さなければいけません。そして、これは親世帯にも言えること。将来を見据えておく必要があるのです。

そのために必要なのがバリアフリーや介護への配慮です。廊下の幅やスロープなど、お年寄りにも暮らしやすい家にするのがベターでしょう。

ちなみに、リノベーションが必要なのは家屋だけではありません。外構部分にも注意を払い、安全性を確保することが大切です。


築13年の中古物件を「こだわり」のリノベーションをした事例

建築費が高騰し、新築住宅はますます手に入りにくくなっています。

そのため、敢えて中古住宅を選んでリノベーションをして住む人が増えています。中古であれば、リノベーション費用を足したとしても、新築よりも安くなるからです。

さて、今のリノベーションは注文住宅のレベルとも言われます。ユーザーの要望にも高いレベルで対応が可能。自分ならではの「こだわり」を具現化することも可能です。

では、この家はどのようなリノベーションをしたのでしょうか。

リノベーションの紹介


こちらは築13年の中古住宅を購入し、自分の好みにリノベーションをした事例です。

中古住宅を購入すると購入費用が安くなりますが、全般的には使い古された場合が多く、見た目もあまり良くはありません。特に、家づくりにこだわりたい人にとっては不満を覚えることでしょう。

さて、こちらの家ですが、大きなポイントはダイニングのスペースを2階に移設している点です。

スペース的には1階でも足りていたのかも知れませんが、1階にあると暗くなる場合もあり、人によっては閉塞感さえ感じます。しかし、2階に写せば日光が入りやすくなり、明るくなります。快適なスペースとなるのです。

また、この家は外観も大きく変えていて、家の印象も良いものとなっています。13年も経てば古ぼけてしまうのですが、この家は外観までもリニューアルしているのです。




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リノベーションにこだわるならば覚えたいこと

家づくりにこだわりを持つ人であれば、自分の希望をプランナーに思い切りぶつけることもあるかと思います。自分の主張をはっきりさせることは非常に大切なのですが、自分の意見を言うだけでは効率的ではありません。

そのような事態を避けるため、リノベーションにこだわる際には覚えておきたいことがあります。

次から示す点をまとめておけば、話が伝わりやすいのでスムーズに、勘違いも少なく進むことでしょう。

方向性を決めておく

リノベーションの方向性を決めておくことは非常に大切です。

どのような点に特化させるか、デザインのコンセプトはどうするかなど、最初の段階で可能な限り決めておきましょう。

ただし、全部を最初から決めることは困難な場合もありますので、その時は「可能な範囲」で構いません。その案を持って営業マンと話せば見えて来ることもあるでしょう。

優先順位を決めておく

優先順位を決めておくことも大切です。

リノベーションは資金が掛かるので、どれもこれもやる…という訳には行きません。基本的には予算の範囲で行うことになります。

そこで重要なのが「どの部分の改装を充実させるか」言い換えれば、「優先順位をどうするか」です。

優先順位が決まっていればプランニングも進みやすいです。最初の段階で決めておきましょう。

家族の意思を確認する

家にこだわりを持つためには家族の意思も尊重されるべきです。

仮に、家族の意思を無視して作ったのであれば、その後の生活に少なからず影響をすると思われます。

例えば、家族の意思を無視してビルトインのガレージを作ったらどのように言われるでしょうか。

ガレージを設置したために居室が狭くなったならば、家族から非難されるかも知れません。

家は家族のものと考え、家族の意思を確認することが望まれるでしょう。

予算管理をしっかりする

家づくりに予算の管理は欠かせません。こだわりの家であれば、こだわった資材が使われることも多くなるので、予算管理はより重要となるでしょう。

また、予算だけでなく、ローンの金利の研究や補助金の確認もしなければいけません。損することのないように、情報収集も併せて行いましょう。


まとめ

築20年未満のリノベーション事例を取り上げました。リノベーションのイメージが把握できたことと思います。また、自宅の取得の参考になった人もいるのではないでしょうか。

リノベーションは築年数が経ってなくとも有意義です。より住みやすい家を作りましょう。

なお、リノベーションは大和ハウスウッドリフォームでも対応しております。相談がありましたら、どうぞご連絡ください。